SSブログ

ガット弦 [楽器]

蒸し暑い季節も一段落し、ガット弦の音が恋しい季節となりました。7コースF調弦のリュートに以前張ってあったガット弦を取りだしてみました。(新調しなければならない弦の注文がまだなので、張り替えは当分先です。)

 

中央が一番太い7コース用(Cに調弦します。)の極太弦で、左がそれ以前に張られていた同コース用の弦です。メーカーが違うのか、少し形状が異なります。何れも直径が2mm程度で、ガットが編み込まれたキャット・ラインと呼ばれる、ロープ状のものです。ガット弦は切れやすいと言っても、これは絶対に切れることはないでしょう。

こういう編み込みのロープをキャット・ラインと呼ぶそうで、船を波止場に留めるのに使うロープで、言葉の由来は猫が渡れるということだったと記憶していますが、不確かです。

右が一番細い1コース用(f1に調弦します。)のプレイン・ガットで直径は0.4mmです。こちらは弾き方が悪いせいか、2週間ほどで切ってしまいます。

本日の(多分6日先の次のレッスンまで同じです。)練習メニュー:3声の和音とアルペジオの練習曲、"58 Very Easy Pieces for Renaissance Lute"のNo.20, 22, 23とアテニャンの「花咲く頃に」をレッスンで注意されましたところを中心に練習。それと58 Very Easy Pieces for Renaissance Lute"のNo.24~27の予習。


nice!(3)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 3

コメント 12

c-tail

直径2mm!太いですね~。それは切れませんよね。(^^;;
たしかに外見はロープっぽいですね。
ヴァイオリン弦は一番太いG線でも1mmもないでしょう。だから切れやすいのでしょうが・・・
by c-tail (2006-09-15 22:41) 

Cecilia

はじめは弦とは思えませんでした。
あのリュートにこれを??
う~~ん、どんな音か聴いてみたいですね。
(キャットラインという言葉にnyankomeさんのこだわりを感じます。)
by Cecilia (2006-09-15 23:13) 

nyankome

c-tailさん
nice&コメントありがとうございます。
太い上に、曲げるのが大変ですから、楽器に張るときは一苦労です。
最初に見たときは感動しました。

Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます。
キャット・ラインの音は、「ボン」という感じですね。(あまり持続しません。)
でもこの音に慣れると、金属巻弦の「ボ~~ン」という音に違和感を感じます。それに消音は不要だし。(笑)
by nyankome (2006-09-16 00:11) 

violin-123

紐かと思いましたが…弦なのですね!!
バイオリン弦と違って太いんですね~。
ガットって羊の腸なんですよね…。ちょっと怖い気がします。
by violin-123 (2006-09-16 17:52) 

nyankome

バヨりにすとさん
nice&コメントありがとうございます。
はは、まさに紐ですよね。
リュートは低音を増やす方向に発展していったのですが、弦はどんどん太くなっていったのですね。金属巻弦が如何に細いかがわかります。
by nyankome (2006-09-16 22:00) 

さんとす

バロック・チェロ奏者、鈴木秀美氏の著作物は示唆を受けることが多いのですが、その中からひとつ。
最近楽器作りの友人から、昔フランスやドイツでは弦に油を塗っていたが、イタリア人は弦をオリーブ油の中にすっかり漬け込んで保管したという話を聞いた。最低二週間はつけておくそうだ。
~“ガット・カフェ,p.147”
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4487800161

キルシュナーでいうとDLタイプなんでしょうか。

ちなみにスペインは世界生産量の約40%を占めるオリーブ・オイル生産国です。
http://aao.mapa.es/
スペインを旅行するとあちらこちらでオリーブ畑を目にします。アンダルシア、特にハエン県(セゴビアの出生地)は一面オリーブ畑、といっても過言ではありません。
 ↓(見渡す限りオリーブの木:ハエン近郊)
by さんとす (2006-09-20 08:49) 

nyankome

さんとすさん
コメントありがとうございます。
面白そうな本ですね。早速注文しました。
19Cギター用に購入しましたGamutのガット弦はオイル塗布のものにしました。リュート用のものも試してみる価値はありそうですね。
それにしても、オリーブ・オイルとは驚きです。
こういう景色を見ると、スペインに行きたくなります。
by nyankome (2006-09-20 19:41) 

さんとす

漬けるオリーブ・オイルもピュアにするかバージン、あるいはエクストラ・バージンにするか…
ところで、スペインではレストランでサラダを頼んでもドレッシングがありません。オリーブ・オイルとビネガー、それに塩がセットになった調味料入れがあるだけです。グルメの友人が言うには、最初に塩、そしてオリーブ・オイル、ビネガーは少なめに、だそうです。
by さんとす (2006-09-20 23:23) 

nyankome

さんとすさん
再訪ありがとうございます。
ガットを食べてしまいそう!
スペインに行く際には是非参考にさせていただきます。
オリーブ・オイルと塩をパンにつけて食べるのは好きです。
by nyankome (2006-09-21 08:01) 

さんとす

 昨日オリジナルの19世紀ギター(ミルクール)がガットを張りたいというので計算尺とマイクロメータ、それに手持ちのガットを持って出張サービスしてきました:-)
 5弦以外はなんとか手持ちのもので間に合ったのですが、弾いてみるとやはりガットはいいですねぇ。音が豊かです。蒸留水だと味も素っ気もないのと一緒でミネラルウォーターのように不純物が必要なんでしょうね。
 とはいっても手持ちのリュートに張る気はないんです。3年程前に2,3の楽器にガットを張ってサロン・コンサートとかやってみたのですが懲りました。
by さんとす (2006-10-04 10:39) 

さんとす

をっ、文字化けしてる^^;;;

>昨日オリジナルの19世紀ギター(ミルクール)が…

昨日オリジナルの19世紀ギター(ミルクール)を持っている友人が…
by さんとす (2006-10-04 10:41) 

nyankome

さんとすさん
コメントありがとうございます。
オリジナルですか、羨ましいです。(一時私の手元にもオリジナルのミルクールがあったのですが…。)
ロマンティック・ギターは単弦ですし、6本ですからガットでも支障なしですね。
by nyankome (2006-10-04 19:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。