『200CD古楽への招待』 [本]
古楽への興味が強くなった数年前に、古楽について書かれた本を街の書店で探したとき、唯一見つかったのがこの本でした。
『200CDクラシック音楽の探究－古楽への招待』（200CD古楽への招待編纂委員会編、立風書房、1996年）
CDの紹介を中心に書かれた古楽入門書です。目次は、
Ⅰ 古楽ブームをつくったパイオニアたち－演奏家でたどる古楽の歴史
Ⅱ 古楽の目でみた「名曲」－バロックから近代まで
Ⅲ 響きの発見－古楽器と演奏家たち
Ⅳ 声の饗宴－声楽ソリストとアンサンブル
Ⅴ 古楽の生まれた場所－都市にみる古楽の歴史
Ⅵ 「バッハ以前」の音楽史－中世・ルネッサンスの音楽と社会
となっていて、さまざまな視点から古楽を解説しています。その他、用語解説などのコラムも充実しています。ルネッサンス以前のページ数が少ないのが残念です。
明日、東京に向かう新幹線の中で読もうと、久し振りに取り出しました。1996年刊ですが、内容は古くなっていないように思います。ただし、CDはすぐに廃盤になりますから、欲しいと思っても手に入らないものがあります。
明日は、11/3～5に東京で開かれています『2006弦楽器フェア』に行って参ります。
本日の練習メニュー：指ならしに3声の和音とアルペジオの練習曲、"58 Very Easy Pieces for Renaissance Lute"のNo.36～39の予習、ダウランドの"Mrs.Winter's Jump"と"Mr.Dowland's Midnight"、"Lachrimae"のAA'の部分。
二重奏「王のパヴァーヌ」と19世紀ギターで"Greensleeves to a Ground"の練習もしました。
お気をつけて・・・楽しんで来て下さいね。
先ほど永田平八さんの記事も見ました。
その本も興味あります。（ソリスト・・・誰でしょう？？）
by Cecilia (2006-11-03 23:48)
Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます♪
声楽のソリストとして大きく紹介されているのはエマ・カークビー、ヨッヘン・コヴェルスキー、ジェラール・レーヌ、コラムの中では日本人の声楽家も紹介されていて、米良美一さんのお名前も出てきます。
行ってきます！
by nyankome (2006-11-04 07:20)
今頃はもう弦楽器フェアに着いて、楽しんでいらっしゃる時間でしょうか。
気をつけて行ってきて下さいね～。
by c-tail (2006-11-04 10:37)
c-tailiさん
nice&コメントありがとうございます♪
帰って参りました。楽しかったですよ。
c-tailiさんも来年いかがですか？
あとでレポートしますね。
by nyankome (2006-11-04 22:57)
今、私にとってまさにリアルタイムの本ですね。
古楽の響き、すごく興味を持って自分でも表現したいと
思い始めたところです。
貴重な情報、ありがとうございます。
by izumi (2006-11-05 21:24)
izumiさん
nice&コメントありがとうございます♪
古楽に興味を持たれる方が増えて嬉しいです。
基本的にはCD紹介の本なのですが、1996年刊なので、新しい内容を加えた版が出て欲しいところです。
by nyankome (2006-11-05 21:32)
この本は本当に良い本ですね。
nyankomeさんが言われるとおり，中世・ルネサンス部分が弱いのは残念ではありますが，現在の古楽ムーブメントを鳥瞰するには持って来いではないでしょうか。
当方，この音楽にはまった当時は，古楽という言葉は一般的ではなく，バロック音楽とか言われていました。
ラヴェルのボレロ（zig zag盤）やバーバーのアダージョ（ｄｈｍ盤）をまさか
on period instrumentsで聞けるとは夢にも思いませんでした。
by fallschirmjager (2006-11-10 19:12)
fallschirmjagerさん
コメントありがとうございます♪
この本で、モーツァルトはともかく、ベルリオーズやワーグナー、フォーレ、ブラームスまで取り上げられていたのでビックリしました。
でもよく考えれば、1950年代までは大抵のオーケストラではガット弦の使用が一般的だったようですし、古楽といっても解釈によっては幅が広いのですね。
by nyankome (2006-11-10 21:53)