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シューマンとグリーグ [コンサート]

第1回から聴いています及川浩治さんの10大ピアノ協奏曲シリーズも第4回目となりました。毎回2曲ずつ協奏曲を弾くというこのシリーズ、演奏者にとっては気力、体力の要るコンサートだと思います。

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今回のプログラムは、生誕200年のシューマン、それにグリーグの協奏曲でした。

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及川浩治 協奏曲シリーズ 10大協奏曲に挑む 第4回 シューマン&グリーグ(ザ・シンフォニーホール

【前半】
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54

【後半】
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16

及川浩治(ピアノ)
現田茂夫(指揮)
大阪センチュリー交響楽団

シューマンの協奏曲は、妻クララのために書かれた「ピアノとオーケストラのための幻想曲」を第1楽章にして、あとの2楽章を加え完成されたもので、クララのピアノ独奏により初演されました。第2楽章のピアノと弦楽器との美しい対話は「協奏」曲の名に相応しいものだと感じました。

今日の及川さんはピアノの美しい響きを紡ぎ出そうとしていたように感じました。

後半のグリーグの協奏曲は、シューマンの協奏曲の影響のもとに作曲されたのではないかという説がありますが、両方ともイ短調で、(全体的なイメージは女性的なシューマンの協奏曲に対してグリーグの協奏曲は男性的な感じを受けますが、)作風も似ている部分があるようです。今日の演奏はそのあたりを意識していたように感じられました。

グリーグはチェロの響きが好きだったのでしょうか、印象的な場面が何度も出てきます。フルートの美しいソロもありますね。

ピアノ協奏曲を十分に堪能したコンサートでした。

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このシリーズは来年の第5回、ブラームス&ベートーヴェンでフィナーレを迎えます。なかなか興味深いシリーズで毎回楽しみにしてきました。過去の記事へのリンクを張っておきます。

第1回 ラフマニノフ:第2番&第3番
第2回 ショパン:第2番&第1番
第3回 リスト:第1番&チャイコフスキー:第1番

第5回はブラームス:第1番&ベートーヴェン:第5番で、2011年5月の予定です。

帰りは滝のような雨が降っていました。

なんば Parks 2010_10_24-01.jpg

というのは嘘で、降るには降っていたのですが、こういうことです。

なんば Parks 2010_10_24-02.jpg

なんばPARKSにて。

今日は楽器の練習をお休みしました。

(追記2010.10.25.)
スミマセン。細かいミスがいくつかありましたので訂正しました。matchaさん、その通り第1番です。慌てて書いて打ち間違いです。(^^;)

なんばPARKSには滝のように水が落ちている場所があるのですが、water fallを挟んで撮った写真です。小雨が降っていたので傘をさしている方もいらっしゃいました。それにしてもよく降りますね。今日も雨でした。これ以上降って被害が出ないように願うばかりです。

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