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ルネサンスの宮廷舞踏 [楽譜]

以前、arataさんやくーぷらんさんからコメントを頂いていたので気になっていましたFabritio Carosoの"Nobiltà di Dame"(1600)を検索してみたところ、Amazonで扱いがあったので注文していましたが、昨日届きました。ペーパーバックですが、2,000円弱は安いですね。(送料も無料ですし。)

Courtly Dance of the Renaissance.jpg

Courtly Dance of the Renaissance: A New Translation and Edition of the Nobiltà Di Dame(1600)
(英訳及び編集:Julia Sutton)、Dover出版

arataさんのコメントにありました<Spagnoletta di Madriglia>というのは見付かりませんでしたが、<Spagnoletta Nuova>というのが載っていて、Madridのスタイルでという副題が付いています。<Spagnoletta Regolata>は<Spagnoletta Nuova>と同じ音楽でと書かれています。

この本には49の舞曲が楽譜付きで解説されていますが、原書ではタブ譜で記載されているリュート譜が五線譜(二段譜)に書き直されて載っています。

さて、<Spagnoletta Nuova>ですが、まさしく「シチリアーナ」と同じ曲でした。

舞踏のことは読んでも分かりませんが、楽譜が豊富で興味深い本です。

くーぷらんさんが言及されていましたIl Ballarino(1581)のファクシミリはこちらで、Nobiltà Di Dame(1600)のファクシミリはこちらで見ることができます。

本日の練習:"70 Easy to Intermediate Pieces for Renaissance Lute"の33~35。

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The Baroque Guitar [楽譜]

バロック・ギターは複弦であることと、モダン・ギターで言う6弦が無い以外にも、4コースと5コースの複弦をオクターブで張ったり、(モダン・ギターより)1オクターブ高く張るという調弦方法もあるなど、いくつかの大きな違いがあります。ですから、バロック・ギター用の曲をモダン・ギターで弾くには注意が必要です。

これはバロック・ギターの曲集ですが、モダン・ギター用の編曲です。

The Baroque Guitar-1.jpg

The Baroque Guitar in Spain and the New World, Gaspar Sanz, Antonio de Santa Cruz, Francisco Guerau, Santiago de MurciaFrank Koonce編)

メインはモダン・ギター用の編曲譜ですが、

The Baroque Guitar-2.jpg

収録曲のオリジナル譜のファクシミリもついています。

The Baroque Guitar-3.jpg

バロック・ギターの主要な作曲家4人の作曲家の曲集ですが、バロック・ギターの楽譜の読み方、装飾の演奏法、作曲家や曲の詳しい解説がついていて、バロック・ギター入門にもよい本です。

本日の練習:"70 Easy to Intermediate Pieces for Renaissance Lute"の13~20。

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70 Easy to Intermediate Pices for Renaissance Lute [楽譜]

現在練習している曲集が、イギリスのThe Lute Societyの"70 Easy to Intermediate Pices for Renaissance Lute"です。

70 Easy to Intermediate Pices for Renaissance Lute-1.jpg

この前に"58 Very Easy Picies for enaissance Lute"と"40 Easy to Intermediate Pices for Renaissance Lute"という曲集があるのですが、それに続くものとして今年出たばかりのものです。

ヨーロッパ各地から集められた曲が、順に難度が高くなっていくように編集されていますが、必要とする技術によって分類されています。

1.-8.が簡単な調性の曲、9.-36.がB♭や他の♭コードを必要とする曲、37.-52.がハイ・フレット(ポジション)が出てくる曲、53.-65.がセーハ、半セーハや厄介な和音の変化が出てくる曲、66.-70.が難しい曲やセーハを繰り返したり、難しいセーハを含む曲となっています。

ところで、リュートの楽譜は弦の押さえる位置を示したタブ譜になっています。リュートを始めた当初は、ギターの五線譜に慣れていましたので、タブ譜を見て弾けるようになるまで少し時間がかかりました。

70 Easy to Intermediate Pices for Renaissance Lute-2.jpg

The Lute Societyのオンライン・ショップから購入できます。£9+送料£3.86(airmail)です。

久しぶりに録音して練習していましたので、拙い演奏ですが一曲UPしておきます。



12.Spagnolettaです。

本日の練習:"70 Easy to Intermediate Pieces for Renaissance Lute"の13~20。

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ギター・ソロで弾くJ.S.バッハ名曲集 [楽譜]

少し前に街の書店の楽譜コーナーで見付けたものです。

バッハ名曲集.jpg

ギター・ソロで弾くJ.S.バッハ名曲集、津田昭治編、現代ギター社

1. アンナ・マグダレーナ・バッハの楽譜集より〈2つのメヌエット〉、〈ポロネーズ〉
2. フーガの技法より〈BACHのテーマ〉
3. 音楽の捧げ物より〈逆行カノン〉、〈2声のカノン〉
4. 平均律クラヴィーア曲集第1巻より〈プレリュード第1番〉、〈プレリュード第2番〉
5. 管弦楽組曲第3番、第2番より〈G線上のアリア〉、〈ガヴォット〉、〈ポロネーズ〉
6. ゴールドベルク変奏曲より〈アリア〉
7. イギリス組曲第2番より〈アルマンド〉
8. フランス組曲第2番より〈サラバンド〉
9. マタイ受難曲より〈おお、血潮したたる主の御頭〉
10 コラール変奏曲より〈恵み深きイエスを迎えよ〉
11. カンタータ〈わが片足すでに墓穴に〉より〈シンフォニア〉
12. 無伴奏チェロ組曲第1番
13. カンタータ〈目覚めよと呼ぶ声あり〉より

滅多にギターを弾かなくなりましたが、面白そうな楽譜があればつい手に取ってしまいます。バッハのいろいろな作品からの珠玉の名曲集、弾いてみたい曲のオンパレードです。(とても弾けそうにない編曲もありますが。)

しばらく9.を練習していましたが、リュートの発表会が近いので中断しています。4.はそのままバッハ=グノーの「アヴェ・マリア」の伴奏になりそうです。

発表会が終わったら練習を再開しようかなと思っています。

知らない曲が多いのですが、こちらも面白そうです。(次に買ってみようと思っています。)

バッハ:祈りのための音楽集/津田昭治・編

バッハ:祈りのための音楽集/津田昭治・編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 現代ギター社
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: 楽譜


曲目はこちら

本日の練習:Francesco da MilanoのRicercha(Ness #84)、Fantasia(Ness #40)、Ricercar(Ness #15)、Ricercata(Ness #67)、Ricercar(Siena ms., fol. 20r-20v)。

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五線紙作成サイト [楽譜]

以前、五線紙をExcelで作っているという記事を書きましたが、手軽にカスタマズした五線紙(Blank Sheet)を作成、印刷できるサイトを見付けましたので、現在はそこを使っています。

Blank Sheet Music.jpg

Blank Sheet Musicというサイトです。

段数の指定はもちろんのことギターやベース用のタブ譜も作れます。ト音、へ音、ハ音の記号や拍子、調号なども付けられます。

線の色も4色から選ぶことができますので、私は薄い方から2番目のグレーを使っています。

登録すれば設定を保存することができます。

楽典についても便利なサイトがあります。NCNMusicWikibooks、大抵ここで用は足ります。

便利な世の中になりました。

本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia del divino(Ness #22)、Fantasia(Ness #52)、Ricercata(Ness #67)。

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Francesco da Milano全集 [楽譜]

Arthur J. Ness編集のFrancesco da Milano全集は1970年にHarvard University Pressから出版されましたが現在絶版になっています。

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私が持っているものは絶版本をコピーしてくれるBooks on Demandサービスによるものですが、ある方から譲って頂いたものです。Books on Demandサービスは既に終了していますので、現在Francesco da Milano全集を手に入れる方法は、どなたかに譲って頂くしかありません。私はラッキーでしたが、早く再販して欲しいものです。

Ness 1.jpg

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Francesco da Milanoの楽譜はいろいろな曲集にも入っていますが、恐らくソースはこの全集です。(Ness番号が書かれていますから。)何よりも五線譜が併記されていますので、各声部の動きがよく分かって重宝しています。

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本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia del divino(Ness #22)、Fantasia(Ness #52)、Ricercata(Ness #67)。

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ソル 練習曲と教則本 [楽譜]

スペインのギター奏者/作曲家のFernando Sor(1778-1839)は、オペラや管弦楽作品も残し当時評判を呼んだようです。現代でも、彼の作品はギターのレパートリーとして人気は高いものがあります。

彼は教則本やたくさんの練習曲を書いていますが、教則本の全訳と練習曲34曲をまとめた本が現代ギター社から出ました。

現代ギター臨時増刊ソル.jpg

練習曲全曲ではありませんが、教則本のファクシミリ(譜例)や模範演奏のCDも付いていて便利な冊子です。教則本には歌(とギター伴奏)の楽譜まで載せていたことが分かります。CDはこれこれの抜粋ですね。

19世紀ギターを弾くものにとっては、原善伸氏による記事「ソルの奏法と当時のギター」が参考になります。

初めてのものもあれば、弾いたことがある曲もありますが、ソルの練習曲はどれも難しいです。

ソルの全ギター曲のファクシミリはこちらで見られます。

ソルの練習曲で多分一番有名なのはOp.35-22、通称「月光」、比較的易しいのでよく弾かれます。ValérySauvageさんによる演奏です。



本日の練習:Francesco da MilanoのRececar(Ness #10)、Rececar(Ness #15)、Fantasia del divino(Ness #22)。

花粉症の症状がひどくて引きこもっていました。

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ファンダンゴ(ボッケリーニ)の楽譜 [楽譜]

ボッケリーニの《ファンダンゴ》の楽譜は、ありそうで意外と見付かりません。

ギターを弾いていたときに手に入れた楽譜が2種類手元にあります。

Music Minus One社の伴奏(とギター入りの)CD付きのものです。HPでサンプルが聴けるのと楽譜の一部がPDFで見られます。

Boccherini score 1.jpg

残念ながら楽譜はギターのパートしか付いていません。

現代ギター社から出ています『ギター二重奏編曲集1』(伊藤福雄、篠原正志編曲)です。

Boccherini score 2.jpg

こちらはギター・デュオのための編曲です。

弾ければ格好良いのですが、難しい曲です。(パートナーを探すのも大変!)

本日の練習:"The Art of the Lute in Renaissance Italy Volume II : Dances"のNo.13 Capirolaの"Basadanza senza bella"とFrancesco da MilanoのRececar(Ness #10)。

仕事は一段落しましたが、今年度の後始末と新年度に向けての準備でしばらくバタバタしそうです。

(追記2009.3.14.)
スコアとパート譜は、イタリアのEdizioni Suvini Zerboniから出ています。スコアは30ユーロ、パート譜は60ユーロです。

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アイルランド、スコットランド民謡集 [楽譜]

南イタリア生まれでベートーヴェンやシューベルト、ウェーバーの時代にウィーンで活躍した作曲家/ギター奏者マウロ・ジュリアーニ(1781-1829)の作品に《6つのアイルランド民謡Op.125》と《6つのスコットランド民謡WoO(遺作)》があります。

Sei Arie Nazionali IRLANDESI
No.1 Eveleen's Bower
No.2 The Last Rose Of Summer
No.3 Miss Baiily
No.4 Robin Adair
No.5 Aly Lodging Is On The Cold Ground
No.6 Garyowen

2曲目は「夏の名残のバラ(庭の千草)」、5曲目が「春の日の花と輝く」です。楽譜の解説によると、No.1, 2, 4, 6がベートーヴェンがOp.108の中で取り上げているものと同じ曲だそうです。

Sei Arie Nationali SCOZZESI
No.1 The Soldier's Return
No.2 This Is No My Ain Lassie
No.3 Coming Through The Rye
No.4 Jennys Bawbee A Reel
No.5 The Blue Bells Of Scotland
No.6 The Old Country Bumpkin

3曲目が「故郷の空」、5曲目が「スコットランドの釣鐘草」です。

全集のファクシミリがこちらでPDF形式で公開されています。

また運指のついた現代譜が現代ギター社から昨年末に出版されました。

アイルランド、スコットランド民謡集.jpg

どの曲もメロディ+変奏という形式で書かれている短い曲です。

現在「春の日の花と輝く」を練習中。

本日の練習:"The Art of the Lute in Renaissance Italy Volume II : Dances"のNo.13 Capirolaの"Basadanza senza bella"と19世紀ギターで二重奏の曲。

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ギター二重奏曲集 [楽譜]

(19世紀)ギターで二重奏(気軽に楽しめるもの)をしたいなぁと思い、しばらく楽譜を探していました。

街の書店ではあまりたくさん置いていなくて選択の余地はなかったのですが、見つけたのがこの2冊。

ギター二重奏曲集.jpg

カンタンに弾ける!デュオ・ギターのしらべ』、江部賢一編、Rittor Music

あまりカンタンじゃないけれど、お洒落でカッコイイ曲と編曲です。

曲目と試聴はこちら

ギター二重奏曲集』、吉田光三編、DOREMI

曲目はこちらから。(商品カタログ→ギター譜→ギターアンサンブル→ギター二重奏曲集)

クラシックが中心の易しめの曲集です。

随分長い間弾いていませんが、(19世紀)ギター・デュオ、楽しみです。

本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia(Ness #82)とFrancesco da MilanoのFantasia(Ness #69)。

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