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Merry Christmas! [コンサート]

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Merry Christmas!
皆さまにとって、素敵な週末になりますように。

年末のバタバタで会議の開始時間が遅くなり心配しましたが、何とか間に合いました。

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ひょうごクリスマス・ジャズ・フェスティバル2010 ウラジミール・シャフラノフ・トリオ(兵庫県立芸術文化センター、小ホール)

ピアノ:ウラジミール・シャフラノフ
ドラムス:レイスカ・ライネ
ベース:ペッカ・サルマント

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4年前のコンサートでも同じことを書いていて、見直して苦笑してしまいました。

「あなたと夜と音楽と」で始まったコンサート、スタンダード・ナンバーを中心にクリスマス・ソングを挟んだプログラムでした。

1st Set
You And The Night And The Music
Emily
I'll Close My Eyes
Radames y Pele
Este Seu Olhar
The Christmas Song
The Days Of Wine And Roses
Ruby My Dear
Round Midnight
Blue Monk
White Christmas
Rhythm-a-ning

2nd Set
Hush-a-Bye
I Remember Clifford
Minha Saudade
Minority
Beautiful Friendship

Encore
Blue Bossa
A Child Is Born

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このトリオは、奇を衒わないオーソドックスで美しいピアノとベースとドラムスの演奏で聴かせます。安心して音楽に浸ることができました。

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今年最後のコンサートとともに、素敵なクリスマス・イヴとなりました。

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曽根麻矢子チェンバロ・リサイタル [コンサート]

このところコンサート続きですが、これで当分お休みです。

いつもの兵庫県立芸術文化センターです。

ホール前のポプラ並木でしょうか、紅葉と落ち葉が綺麗でした。

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ホール前にはベートーヴェンの像があります。

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見る角度によって表情が変わります。

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さて、コンサートは曽根麻矢子さんのチェンバロ・リサイタルでした。

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【前半】
スカルラッティ:ソナタ K.213
D.スカルラッティ:ファンダンゴ(曽根麻矢子編曲)
J.デュフリ:アルマンド、クーラント、ラ・フェリックス、ラ・ドゥ・ブロンブル
J.S.バッハ:平均律曲集第1巻第21番変ロ長調BWV866よりプレリュード
L.マルシャン:シャコンヌ ニ短調
P.ロワイエ:アルマンド、スキタイ人の行進

【後半】
G.F.ヘンデル:組曲第1番 イ長調
J.P.ラモー:プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、凱旋
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988より第13、14、29変奏

【アンコール】
フランソワ・クープラン:神秘の障壁
C.B.バルバトル:ラ・ルジャック
フランソワ・クープラン:羽虫

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曽根麻矢子さんの演奏は、CDでは聴いたことがありますが、実演は初めてでした。テクニックがあって流麗な演奏でした。フランスの作曲家を中心にバラエティに富んだプログラムで楽しめました。

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さて、今日も街のクリスマス・イルミネーションを。

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今日は楽器の練習をお休みしました。明日は一日出勤です。来週も土曜日が出勤です。(T_T)

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ジュリアーノ・カルミニョーラ & ヴェニス・バロック・オーケストラ [コンサート]

>空気が変わるってこういうことだと思いました。

今日はジュリアーノ・カルミニョーラ & ヴェニス・バロック・オーケストラのコンサートに行ってきました。

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イタリア・バロック協奏曲〈四季〉とともに(兵庫県立芸術文化センター、大ホール)

【前半】
1. T.アルビノーニ:弦楽と通奏低音のための四声の協奏曲 ニ長調 op.7-1
2. B.ガルッピ:弦楽と通奏低音のための四声の協奏曲 ト短調
3. G.タルティーニ:弦楽と通奏低音のための四声のソナタ第3番 ニ長調
4. A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第10番《狩》
5. A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第5番《海の嵐》

【後半】
6. A.ヴィヴァルディ:《調和と創意への試み》 op.8より〈四季〉全曲

【アンコール】
1. A.ヴィヴァルディ:《調和と創意への試み》 op.8より 第6曲 第1楽章
2. G.タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 第4楽章 ラルゴ・アンダンテ D-96
3. A.ヴィヴァルディ:《調和と創意への試み》 op.8より 第2曲「夏」 第3楽章 プレスト

ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴィオリン)
ヴェニス・バロック・オーケストラ

ヴェニス・バロック・オーケストラのみによる演奏(1.-3.)から始まりました。通常はアンドレーア・マルコンの指揮(チェンバロ)で演奏していますが、今回マルコンは来日していなくて、指揮者無しの合奏です。美しい演奏だけれど何か物足りないと感じました。

4曲目からはソリストとしてカルミニョーラが登場、彼が出てきただけで空気が変わりました。凄いオーラを持った演奏家です。

アクセントをはっきりと付けテンポも自由に動かすスタイルですが、嫌みなところは全く無く、活き活きとした、心から音楽を楽しむような演奏でした。お行儀のよい上品な演奏ではありません。色気のある惹きつけられる演奏です。ヴェニス・バロック・オーケストラの演奏も全く変わりました。共演者の演奏まで変えてしまうカリスマ性もありますね。

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ソリストを除いての楽器構成は、1stヴァイオリン4、2ndヴァイオリン3、ヴィオラ2、チェロ1、ヴィオローネ1、チェンバロ1、アーチリュート1でした。中でもチェロとリュートの演奏が素晴らしく、カルミニョーラとの丁々発止の遣り取りに目(耳)が釘付けになりました。

CDではコンサートの迫力は伝わりませんが、参考までにこちらをどうぞ。

個人的には(イツァーク・パールマンとヒラリー・ハーンとともに)今まで聴いたヴァイオリニストのベスト3に入ります。

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収容人数約2,000人の大ホールでしたが、4階席までほぼ満席でした。鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールは3曲も演奏してくれました。

今日のコンサートを皮切りに12月1日まで日本ツアーです。

例によってサイン会に並びました。

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サインをしながら「フライトの時間が・・・。」と叫んでいたので、後の方に並ばれた方はサインをして頂けたのでしょうか?

ホール・ロビーには美しいヴェニスの写真が展示されていました。カルミニョーラの娘さんAnna Carmignolaは写真家だそうで、彼女による写真でした。栞を頂いてきました。

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こちらで彼女の作品を見ることができます。

今日の練習:Joanne MatelartのFantasia primaとFantasia terza

少しだけ練習しました。

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イェルク・デームス ピアノ・リサイタル [コンサート]

第1回堺古楽コンサートに行きたかったのですが、先約と重なってしまいました。

イェルク・デームス ピアノ・リサイタル(兵庫県立芸術文化センター、大ホール)

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【前半】
シューベルト:4つの即興曲 op.90 D899
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 op.53《ヴァルトシュタイン》

【後半】
ドビュッシー:水の反映~《映像 第1集》より
同:月の光がそそぐテラス~《前奏曲集 第2集》より
同:沈める寺~《前奏曲集 第1集》より
同:月の光~《ベルガマスク組曲》より
フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調

【アンコール】
ショパン:ノクターン 第5番 op.15-2
同:子守歌
同:ワルツ 第7番 op.64-2

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ピアノ:Jörg Demus(1928- )

イェルク・デームスはオーストリアのピアニスト、フィッシャー・ディースカウとのシュベルトの歌曲集のアルバムで聴いたことがありますが、一度生で聴いてみたいと思っていました。今年で82歳ですから、最後のチャンスだったかも知れません。

弾かれる音に説得力があることと、弱音の美しさが際立っていました。

前半のベートーヴェン、シューベルトは十八番だと思われますが、特に《ヴァルトシュタイン》では、独特の語り口に多少の違和感がありましたが、説得力のある演奏でした。

特に後半のドビュッシーは音の美しさ、動きの滑らかさが素晴らしかったように思います。フランクは圧巻でした。

アンコールでまさかショパンが聴けるとは思ってもみませんでした。

高齢なので期待はしていなかったのですが、サイン会もありました。

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一緒に行った友人が「美しい音に感動しました。」と言うと「楽器がよかったので。」という言葉が返ってきましたが、気持ちよく演奏できたということでしょう。

因みにピアノはスタインウェイでした。先日同じ場所で聴いたカツァリスが弾いたヤマハ同様、この楽器も素晴らしい音でした。

今日も楽器の練習はお休みしました。

(追記2010.11.15.)
このホールは約2,000席の大ホールです。左右端の最前列は音響の関係でしょうか、観客を入れていませんでしたが、それ以外は4階席までほぼ満席でした。写真は開場直後でほとんど観客が入っていなかったときのものです。

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Le Luthistes 演奏会 in 布引ハーブ園 [コンサート]

今日はリュート・アンサンブルの演奏会本番でした。

3年前にも同じ場所で、講演「ドイツにおける植物療法」に付随する形で演奏会をさせて頂いたのですが、今年も同じ場所で講演会があり呼んで頂きました。

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会場は神戸布引ハーブ園、新神戸駅からロープウェーで上がったところにあります。

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途中、布引の滝が見えます。

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美しいバラの花が出迎えてくれました。

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「森のホール」の入口の置物です。

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天気に恵まれ暖かかったので、会場が開くまで屋外で楽器を弾いてみました。気持ちよかったです。

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リハーサルの一コマです。

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リハーサル後は、レストランにてランチ・バイキング。

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そして再び練習。

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少し散歩も。

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さて、いよいよ本番です。

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C. de Sermisy:"Tant que vivrai"
G. Fogliano:"L'amor, donna, ch'io ti porto"(Cancionero de Palacioより)
H. Issak:"Innsbruk, ich dich lassen"
L. Senfl:"Ach Elslein"
J. Dowland:"Now, o now I need must part"

ホールは響きがよく、リュートの演奏にはピッタリの広さですが、他の方の音が聞き取りにくく演奏がどうだったのか心配でした。帰宅してから録音を聴いていたのですが、落ち着いた演奏で、まとまっていたと思います。

終了したのが夕方でしたので、建物には電飾が点いていました。

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神戸の街にも灯りが見えます。

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ロープウェイからの夜景です。

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打ち上げは、日本で一番最初にできたスペイン料理店カルメンにて。

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フラメンコのライブも行われていて、楽しい時間を過ごしました。

充実した一日でした。

帰宅が遅くなり、明日も出掛けますので、皆さまのところへのご訪問が遅くなるかも知れませんがお許し下さい。

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山下洋輔ニューヨーク・トリオ [コンサート]

一度聴いてみたいと思っていました山下洋輔さんのコンサートに出掛けてきました。

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山下洋輔ニューヨーク・トリオ

【第一部】
1. FAST&FREE
2. TRIPLE CATS
3. ELEGY
4. SPIDER

【第二部】
5. FLIGHT FOR TWO
6. CHASE
7. MEMORIE IS A FUNNY THING
8. KURDISH DANCE

【アンコール】
MY FAVORITE THINGS

山下洋輔(ピアノ)
Cecil McBee(ベース)
Pheeroan akLaff(ドラムス)

1.は新作で来年出るアルバムに入るそうです。FAST&FREEと書いてありますが、タイトルは未定だそうです。2.は現在の最新アルバムのタイトル曲です。山下さんが飼われている3匹の猫の様子を描いた曲だそうです。3.は仮タイトルELEGYとのことですが、ベースが繰り返す特徴的なラインが、マラン・マレの「サント・ジェヌヴィエーヴ教会の鐘の音」に似ていました。7.はアルバム「トリプル・キャッツ」に収録されている美しいバラードです。

山下さん(およびニューヨーク・トリオ)の演奏は、パワフルで若々しく気持ちがよいものでした。山下さんのトークも演奏同様爽やかで、元気を貰ってきました。。聴きに行ってよかったと思えるコンサートでした。

以前紹介しましたこのアルバム「トリプル・キャッツ」にサインをして頂きました。

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猫のイラストも描いて下さいました。(「猫っていいよね。」と仰っていました。)

今日の練習:リュートでJoanne MatelartのFantasia prima、19世紀ギターでDown By The Sally Gardens。

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堺古楽コンサート [コンサート]

コンサートのご案内です。

来る11月14日(日)14:30から、大阪府堺市にありますウェスティ(堺市立西文化会館)ホールにて、第1回 堺古楽コンサートが開かれます。

堺は、室町・戦国・安土桃山時代に国際貿易都市として栄え、「東洋のベニス」と呼ばれました。ヨーロッパではルネサンス期に当たり、天正遣欧少年使節が楽器や音楽を持ち帰ったそうです。そんな堺で古楽コンサートを!という企画です。

第1回目は「豊臣秀吉が聞いた南蛮音楽」、帰国した天正遣欧少年使節が聚楽第にて豊臣秀吉の前で演奏を披露しましたが、その演奏会を再現しようという試みです。演奏に先だって堺市博物館学芸員の方による「黄金の日々・堺」と題された講演があります。

このコンサートは、シリーズ化され年に2回開催される予定です。

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詳細は以下をご覧下さい。

豊臣秀吉が聞いた南蛮音楽
堺古楽コンサート
よみがえる聚楽第御前演奏会~天正遣欧少年使節のものがたり~

財団法人堺市文化振興財団は、リュート、レベック、フィーデルなどの古楽器を使って、中世・ルネサンス時代のヨーロッパ音楽を再現した「堺古楽コンサート」を実施します。
堺は、中世・ルネサンス時代に、わが国の海外交易の中心都市として栄え、その自由と自治の気風によって香り高い文化を開花させた輝かしい歴史を有しております。この時代に、ヨーロッパから帰国した天正遣欧少年使節(てんしょうけんおうしょうねんしせつだん)が、豊臣秀吉の前で披露した南蛮音楽を、当時ヨーロッパで流行していた曲を参考にして、「よみがえる聚楽第御前演奏会(じゅらくだいごぜんえんそうかい)」として再現します。また、コンサートに先立って、「黄金の日々」と言われた堺の時代背景や歴史について、講演も行います。
秋のひととき、黄金の日々・堺の時代に、タイムスリップしませんか。

事 業 名 堺古楽コンサート
日  時 平成22年11月14日(日) 午後2時30分~午後4時30分
会  場 ウェスティ(堺市立西文化会館)ホール(堺市西区鳳東町6丁600)
アクセス JR阪和線「鳳」駅東口徒歩約7分 南海バス「西区役所」下車すぐ
料  金 全席自由席  前売り 2,000円 当日 2,500円

◇プログラム
■講演:「黄金の日々・堺」
講師:堺市博物館 学芸員 倉橋昌之(くらはしまさゆき)
当時の堺の歴史や、天正遣欧少年使節が豊臣秀吉の前で演奏した背景などについて講演します。

■演奏会:「天正遣欧少年使節のものがたり」
演奏:ダンスリー・ルネサンス合奏団
1591年3月3日(天正19年)、ヨーロッパから帰国した天正遣欧少年使節が、京都の聚楽第において、ヨーロッパから持ち帰った当時の楽器(古楽器)で、豊臣秀吉の前で演奏を披露しました。その演奏会を、天正遣欧少年使節がきっと聞いて練習したであろう、当時ヨーロッパで流行っていた曲を中心に、再現します。

■舞台装花
生け花:花道みささぎ流 家元 片桐功敦(かたぎりあつのぶ)
「天正遣欧少年使節のものがたり」のテーマに沿って、お花を活けます。
  
主 催:堺古楽コンサート実行委員会
共 催:財団法人堺市文化振興財団
協 力:堺市博物館

(参考)
1 古楽器とは、
 古楽器とは、西洋音楽(クラシック音楽)において、楽曲が作曲された当時の様式をもった楽器の事を指し、年代的には、中世・ルネサンス期・バロック期の楽器を主にいう。古楽器の種類によっては、現代の楽器(モダン楽器)と比べて機能が異なるため、演奏に独特のテクニックが必要である。また、大ホールを想定していない時代の楽器は、音量が現代のものより控えめな場合がある。

2 聚楽第とは、
 聚楽第(じゅらくだい/じゅらくてい)は、山城国京都の内野(平安京の大内裏跡、現在の京都府京都市上京区にあたる)に安土桃山時代の末期、豊臣秀吉が建てた政庁兼邸宅である。秀吉の甥である秀次に関白職とともに聚楽第を譲り渡したが、秀吉は嫡男秀頼が誕生すると秀次の存在が邪魔になり、秀次を自害させ、秀次の痕跡を消すために、聚楽第は築8年で取り壊されたと言われている。
 また、堺市博物館には、『聚楽第行幸図屏風』が所蔵されている。

(経歴)
1 倉橋昌之
1962年 大阪市生まれ 堺市博物館学芸員
関西学院大学大学院文学研究科 博士課程前期課程日本史学専攻修了
専門は日本中世史・日本文化史(書道史)

2 ダンスリー・ルネサンス合奏団
1972年、代表の岡本一郎を中心に、兵庫県西宮市で結成。リュート、ヴィオール、レベック、フィーデルなどの古楽器を使って、中世・ルネサンス時代のヨーロッパ音楽を日本とフランス各地で演奏している。1978年、フランス、サント市でのサント古楽フェスティバルで演奏、同時にコメディ・フランセーズの「ハムレット」の音楽を担当。この時の演奏は週刊誌レクスプレス、フィガロ紙などで高い評価を受ける。
1980年、大阪文化祭賞金賞、クリティック・クラブ特別賞受賞
1982年、東京フランス大使館で、昭和天皇とミッテラン大統領のために御前演奏。
1994年、大阪府民劇場賞、奨励賞を受賞。ディレクターの岡本一郎がブルー・メール賞を受賞
1995年、大阪ザ・フェニックスホールのオープニンブコンサートシリーズにて演奏。夏にはローム音楽財団とフランス政府の援助により、8回目のフランス演奏旅行を行う。秋には大阪文化祭本賞を受賞。
1999年、兵庫県芸術奨励賞を受ける。
2000年までに、合計11回のヨーロッパ演奏旅行を実現させた。「デンオン」「ミサワ・クラシック」「エオリアン・レコード」よりLP5枚とCD7枚を製作発表している。
1983年に始まったコンセール・ビメストリエ(隔月例会)は108回を重ねている。

3 片桐功敦
華道家、主水書房主宰
古典を踏まえた知識と審美眼、そして造詣のセンスで全国より高い支持を得る。
堺市の花道みささぎ流 家元
自らが主催する主水書房にて後進の指導に当たる傍ら、独自の企画展を試み、芸術文化の交流の場としての情報を発信、注目を集める。

会場のマップです。


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前売チケットは、ローソンチケットローソン各店舗 TEL/0570-084-005 Lコード:57411またはe+にてお求め下さい。

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リュートの楽園第八夜 [コンサート]

コンサート続きですが、今夜は師匠の「リュートの楽園」シリーズ第8回目でした。

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リュートの楽園第八夜~吟遊詩人の歌声、楽士の音色、それぞれの街角にて~
ホテルニューオオタニ大阪 チャペル「エンジェルズ・アイ」

【前半】
01. 聖母マリアのための頌歌/アルフォンソ賢王
02. イタリアーナ/作者不詳
03. シチリアーナ/作者不詳
04. 翼を持つ君、愛の神よ/カッチーニ
05. 麗しのアマリッリ/カッチーニ
06. そばにいることは/ローザ
07. 愛しい人のまわりに~オペラ「オロンテーア」/チェスティ
08. ロマネスカとタランテラによる即興演奏

【後半】
09. 冬の空に/高本一郎
10. 風の頃/高本一郎
11. 蒼い月/高本一郎
12. アイラ島の午後/高本一郎
13. 柳の園の下で/アイルランド伝承歌
14. スカボローの市にて/イングリッシュ・バラッド
15. グリーンスリーヴスによる即興演奏

【アンコール】
竹田の子守唄
瑠璃カケスの歌/高本一郎

江原啓之(バリトン)
高本一郎(10コース・ルネサンスリュート、アーチリュート、バロックギター)

師匠のコンサートですし、いつもの会場なので感想は避けますが、100人ほどでいっぱいになる石造りのチャペルは響きがよくリュートの演奏にはピッタリです。

床のリュートを弾く天使のモザイクです。

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チャペルなので。

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山本容子さんプロデュースの素敵なチャペルです。

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今日も練習をお休みしました。

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シューマンとグリーグ [コンサート]

第1回から聴いています及川浩治さんの10大ピアノ協奏曲シリーズも第4回目となりました。毎回2曲ずつ協奏曲を弾くというこのシリーズ、演奏者にとっては気力、体力の要るコンサートだと思います。

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今回のプログラムは、生誕200年のシューマン、それにグリーグの協奏曲でした。

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及川浩治 協奏曲シリーズ 10大協奏曲に挑む 第4回 シューマン&グリーグ(ザ・シンフォニーホール

【前半】
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54

【後半】
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16

及川浩治(ピアノ)
現田茂夫(指揮)
大阪センチュリー交響楽団

シューマンの協奏曲は、妻クララのために書かれた「ピアノとオーケストラのための幻想曲」を第1楽章にして、あとの2楽章を加え完成されたもので、クララのピアノ独奏により初演されました。第2楽章のピアノと弦楽器との美しい対話は「協奏」曲の名に相応しいものだと感じました。

今日の及川さんはピアノの美しい響きを紡ぎ出そうとしていたように感じました。

後半のグリーグの協奏曲は、シューマンの協奏曲の影響のもとに作曲されたのではないかという説がありますが、両方ともイ短調で、(全体的なイメージは女性的なシューマンの協奏曲に対してグリーグの協奏曲は男性的な感じを受けますが、)作風も似ている部分があるようです。今日の演奏はそのあたりを意識していたように感じられました。

グリーグはチェロの響きが好きだったのでしょうか、印象的な場面が何度も出てきます。フルートの美しいソロもありますね。

ピアノ協奏曲を十分に堪能したコンサートでした。

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このシリーズは来年の第5回、ブラームス&ベートーヴェンでフィナーレを迎えます。なかなか興味深いシリーズで毎回楽しみにしてきました。過去の記事へのリンクを張っておきます。

第1回 ラフマニノフ:第2番&第3番
第2回 ショパン:第2番&第1番
第3回 リスト:第1番&チャイコフスキー:第1番

第5回はブラームス:第1番&ベートーヴェン:第5番で、2011年5月の予定です。

帰りは滝のような雨が降っていました。

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というのは嘘で、降るには降っていたのですが、こういうことです。

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なんばPARKSにて。

今日は楽器の練習をお休みしました。

(追記2010.10.25.)
スミマセン。細かいミスがいくつかありましたので訂正しました。matchaさん、その通り第1番です。慌てて書いて打ち間違いです。(^^;)

なんばPARKSには滝のように水が落ちている場所があるのですが、water fallを挟んで撮った写真です。小雨が降っていたので傘をさしている方もいらっしゃいました。それにしてもよく降りますね。今日も雨でした。これ以上降って被害が出ないように願うばかりです。

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ヴィーラント・クイケン&レ・ヴォワ・ユメーヌ [コンサート]

ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)を聴くのは随分久しぶりです。

Kuijken3兄弟の長男Wielandと女性ガンバ奏者のデュオLes Voix Mumaines(Susie NapperとMargaret Little)、それにErick Milnesのチェンバロが加わった4人によるコンサートでした。

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開演前の舞台の様子、モニターテレビの画像です。見辛いですが、チェンバロにバス・ヴィオール2本とパルドゥシュ・ヴィオールが見えます。

Wieland Kuijken & Les Voix Humaines 2010 JAPAN(兵庫県立芸術文化センター、小ホール)

【前半】
1. N.A.ルベーグ:鐘
2. H.パーセル:3声のファンタジア No.1 ニ短調
3. 同:3声のファンタジア No.2 ヘ長調
4. サント=コロンブ:クプレ
5. 同:シャコンヌ ニ短調
6. M.マレ:3本のヴィオールのための第1組曲より(第4巻)
 プレリュード、サラバンド、田舎娘、ロンドー

【後半】
7. M.レ:パリのサント・ジェヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘
8. A.フォルクレ:第4組曲
9. C.モワロー:オルレアンの鐘(チェンバロ独奏)
10. J.ジェンキンズ:五つの鐘

【アンコール】
1. A.フォルクレ:3本のヴィオールのための組曲よりアルマンド
2. ビートルズ:ビコーズ

Wieland Kuijken:ヴィオラ・ダ・ガンバ
Les Voix Humaines
Susie Napper:ヴィオラ・ダ・ガンバ
Margaret Little:ヴィオラ・ダ・ガンバ
Eric Milnes:チェンバロ

バス・ヴィオールと小型のパルドゥシュ・ヴィオールによるソロ、デュオ、トリオそしてチェンバロが加わったりと変化に富む構成で、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏を堪能しました。

ヴィオラ・ダ・ガンバは16~18世紀にヨーロッパで用いられた擦弦楽器で、ルイ14世のヴェルサイユ宮でももてはやされましたが、その後はヴィオリン族にとって代わられます。ヴィオリン族よりも柔らかくてより人の声に近いとても心地よい音がします。

ガンバ・デュオのLes Voix Humainesは日本語では「人の声」ですね。

アンコールのBeatlesナンバーも美しかった!

さて、コンサートで求めたCDを聴きながらこの記事を書いていますが、素敵なアルバムです。今日の4人の他、1曲でリュート奏者のNigel Northがテオルボで参加しています。

Wieland Kuijken_Les Voix Humaines-03.jpg

こちらで試聴できます。

Marin Maraisの3本のヴィオールのための作品集です。中央に置かれたTr.10のLully氏へのトンボーだけ通奏低音としてチェンバロではなくテオルボが参加しています。

会場を出ると秋の夕空が広がっていました。

Wieland Kuijken_Les Voix Humaines-02.jpg

今日も楽器の練習をお休みしました。明日からまた頑張ります。

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