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シプリアン・カツァリス ピアノ・リサイタル [コンサート]

CDでは聴いてはいましたが、長い間実演に接してみたいと思っていたピアニストのひとりにシプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris, 1951-)がいます。

今日は彼のリサイタルに行ってきました。

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シプリアン・カツァリス ピアノ・リサイタル(兵庫県立芸術文化センター、大ホール)

【前半】
1. 即興曲
フレデリック・ショパン(1810-1849)
2. プレリュード op.28-15 《雨だれ》
3. ワルツ op.34-2
4. ワルツ op.64-2
5. ノクターン 変ホ長調 op.9-2
6. ノクターン ト短調 op.15-3
7. 2つのノクターン op.55
8. 4つのマズルカ op.67
9. ポロネーズ op.26-1
10. 幻想即興曲 op.66
11. 子守唄 op.57

【後半】
12. ピアノ協奏曲 第2番(オリジナルピアノ独奏版)

【アンコール】
1. チャイコフスキー:「四季」より《秋の歌》
2. ゴットシャルク:バンジョー
3. マルチェッロ/バッハ:オーボエ協奏曲 第2楽章
4. シューベルト:セレナーデ
5. ショパン:葬送行進曲 第3楽章

とんでもない技巧派であることはCDを聴いて知っていましたが、プログラムに先立って弾かれた即興曲は、ラフマニノフのラプソディーやチャイコフスキーの「白鳥の湖」等有名曲のポプリ、「アルハンブラの想い出」が出てきたときにはビックリしました。ギターのトレモロが完全にピアノで再現されていました。

彼のテクニックは全て音楽のためにあるということがよく分かるコンサートでした。特に弱音におけるコントロールの素晴らしさ、音の美しさは際立っていました。

途中拍手で中断されましたが、前半の曲は連続して弾かれました。テンポを動かして粘る演奏ではなく、どちらかというとあっさりした表現でしたが、普段聞き慣れない内声が美しく浮かび上がってきたりして、思わずため息が漏れました。

後半のピアノ協奏曲は圧巻でした。

アンコールは5曲も!十分に楽しませて頂きました。

そしてサインもゲットしてきました。

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このホールには、スタインウェイD-274、ベーゼンドルファー290とともにヤマハCF3Sがあるのですが、今日のピアノはヤマハでした。(これらの楽器のお値段はとんでもないです。YAMAHAの現行の最高モデルのお値段も似たようなものです。)

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スタインウェイとはまた違ったとても美しい音でした。カツァリスの技量もさることながら、このピアノも並の楽器でないことはよく分かりました。

さて、時間は逆転しますが、今日のお昼は久しぶりにお好み焼きを。

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鉄板に垂れてジュージュー音を立てるソースが食をそそります。

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中はふわふわです。

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ご馳走様でした。

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帰りに空を見上げると立待の月が美しく輝いていました。

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今日もリュートの練習はお休みしました。

(追記2010.9.28.)
アンコールの最後、「葬送行進曲」に入る前に確か"Something funny"って仰っていたような・・・。
曲が始まって「えっ!?」と思いました。

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大阪クラシック2010 [コンサート]

今年も一週間、大阪市のメインストリート御堂筋の街角でさまざまなコンサートを行ってきた「大阪クラシック」も今日で最終日を迎えました。

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大阪市、大阪フィルハーモニー協会、御堂筋まちづくりネットワークが主催するこのお祭りも今年で5年目となりました。平日のコンサートは難しいので、一昨年からファイナル・コンサートに行くことにしています。

オープニング・コンサートとともにファイナル・コンサートは無料なのですが、入場券を手に入れるには早朝から大阪市役所前に並ばなければいけません。朝6時50分に到着したときには、既に約250人が並んでいました。

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座席指定券は600枚、立見券は200枚だったのですが、配布開始の8時30分過ぎには「これから並んでも入場券はありません。」とのアナウンスが流れていました。

一度自宅に帰り、再び夜に会場の三菱東京UFJ銀行大阪東銀ビルに。

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R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」Op.20
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット
ラヴェル/ボレロ

指揮:大植英次
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

ボレロの前に大阪市歌、最後は日本の歌メドレー他で締めくくられました。

ボレロでは国内唯一のシンバル・メーカー、小出シンバル(大阪市平野区)のものが使われていて紹介がありました。

今年のテーマは「ハーモニー」だそうです。

このところ大阪府と大阪市の関係がうまくいっていないことや大阪府が大阪センチュリー交響楽団への補助金を打ち切るなどの状況を踏まえたテーマ設定だったのかなと感じました。

文化の灯を消すことなく、大阪市、大阪府が協力して発展していければと思います。

今日の練習はお休みしました。

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福田進一&ウィリアム・カネンガイザー デュオ・リサイタル [コンサート]

月曜日のコンサートというのも珍しいのですが、仕事帰りにギターのコンサートに行ってきました。

Osaka Guitar Summer 2010 〈福田進一と仲間たちvol.1〉
福田進一&ウィリアム・カネンガイザー デュオ・リサイタル

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ザ・フェニックスホール

【前半】
-デュオ-
F.ソル:ランクラージュマン「はげまし」作品34

-ソロ/ウィリアム・カネンガイザー-
M.deファリャ(カネンガイザー編曲):粉屋の踊り(バレエ音楽「三角帽子」より)
O.ハント:組曲「バグダッドの理髪師」より
B.ヘッド:「友人へのスケッチ」よりロブスター・テイル、ブルックランド・ブギ

【後半】
-ソロ/福田進一-
H.ヴィラ=ロボス:ワルツ・ショーロ、ショーロス第1番
A.C.ジョビン(ベリナティ編曲):ガロート(ショーロ)
P.ベリナティ:ジョンゴ
セバスチャン・?:私の上で踊って

-デュオ-
A.ヨーク:三千院
C.ドビュッシー(J.ブリーム編):ゴリウォッグのケークウォーク
藤井眞吾:紺碧の舞曲

【アンコール】
E.グラナドス(ペペ・ロメロ編):スペイン舞曲第2番「オリエンタル」
藤井眞吾編:ずいずいずっころばし、ふるさと

カネンガイザーさんは以前LAGQ(ロサンゼルス・ギター・カルテット)の一員として聴いたことがありますが、ソロでは初めてです。

福田進一さんを聴くのは3年ぶり、「アランフェス協奏曲」以来です。

軽妙な語り口のソルの2重奏から始まりました。

カネンガイザーさんは、かつてモーツァルトの「トルコ行進曲付き」をギター一本で弾く(CDと楽譜を持っていますが、弾けません。)など凄いテクニックの持ち主ですが、リズム感や歌わせ方が素晴らしかったです。

「カネンガイザーさんの後は弾きにくい。」と仰いながら始まった福田さんのソロは、ブラジルの音楽を中心としたものでした。福田さんのテクニックもカネンガイザーさんに負けないくらい凄いものでしたが、それより聴かせるツボをきちんと押さえた演奏はさすがです。一曲プログラムが変更になったのですが、作曲者の名前を聞き落としてしまいました。

プログラムの最後は再びデュオです。会場にはギタリスト/作曲家の藤井眞吾さんの姿もありました。

アンコールは、カネンガイザーさんの師ペペ・ロメロ編曲の「オリエンタル」から。そして藤井眞吾さん編曲の2曲で締めくくられました。

今回のコンサートは、福田進一さんが「故郷大阪でギターの催しを」ということで始まったもので、今日明日とマスター・クラス、そして明日の夜には受講生による終了コンサートがあります。

終演後は例によってサインの列に並びました。

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(以前Paul Jacobsonのギターを使っていた)カネンガイザーさんに「私も以前はPaul Jacobsonのギターを弾いていたのですが、今はリュートに転向しました。」と言うと、「あぁ、それで爪を伸ばしていないんだね。」とすぐに指先に目が行くなんてさすがだと思いました。

本日の練習はお休みしました。

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NHK-FM名曲リサイタル公開録音 [コンサート]

土曜日の夜19:20~21:00にNHK-FMで「名曲リサイタル」という番組が放送されています。演奏家を招いて演奏とお話しを楽しむという番組です。

NHK大阪放送局開局85周年記念ということで今夜は大阪で公開録音がありました。応募したところ当選しましたので行ってきました。偶然、今日の午後は大阪市内に出張でしたので、そのまま会場に向かいました。

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【会場】
ザ・フェニックスホール

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【プログラム】
-前半(二胡とピアノ)-
葡萄熟了(周維 作曲)
空山鳥語(劉天華 作曲)
賽馬(黄海懐 作曲)
荒城の月(滝廉太郎 作曲・南川弥生 編曲)
チャールダーシュ(モンティ 作曲)
夜光の杯(鳴尾牧子 作曲)
二胡随想曲第二号〈蒙風〉(高韶青 作曲)

-後半(リュート)-

聖母マリアのための頌歌(13世紀スペイン、アルフォンソ賢王編纂の曲集から)
イタリアーナ(16世紀イタリア、作曲者不詳)
シチリア舞曲(16世紀イタリア、作曲者不詳)
美しき乙女(16世紀フランス、作曲者不詳)
村人の踊り(16世紀イタリア、バラール作曲)
風の頃(高本一郎 作曲)
アイラ島の午後(高本一郎 作曲)
「グリーンスリーブス」による即興演奏(イギリス民謡)

【出演者】
鳴尾牧子(二胡)
中野聡子(ピアノ)
高本一郎(リュート)
加羽沢美濃(コンポーザー・ピアニスト、司会)
伊藤健三(アナウンサー、司会)

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二胡の演奏を間近で聴いたのは恐らく初めてです。思っていたより繊細な楽器だと感じました。鳥の鳴き声、馬のいななきの模倣がありましたが、擦弦楽器ならではの表現ですね。

後半は師匠の演奏です。久しぶりに聴いた10コース・リュートの音は素敵でした。初めて聞く留学時代のお話しも興味深いものでした。

NHK-FM(全国放送)にて放送予定は、10月2日(土)19:20-21:00です。興味のある方は是非ご自分の耳でお聴きになって下さい。

今日は練習をお休みしました。

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PMFオーケストラ 大阪公演 [コンサート]

パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、レナード・バーンスタインの提唱により1990年に設立された国際教育音楽祭で、毎年札幌で行われています。世界各国からオーディションで選考された若手の音楽家たちが、約1ヶ月間集ってウィーン・フィル、ベルリン・フィル等の首席奏者を中心とする教授陣の指導を受けます。

今夜出掛けたコンサート(と明後日の東京のコンサート)は、PMFの集大成と位置づけられているものです。

PMFオーケストラ 大阪公演(ザ・シンフォニーホール

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【前半】
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 op.21
【アンコール】
J.S.バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639

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【後半】
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調

芸術監督・指揮:ファビオ・ルイジ
ピアノ:リーズ・ドゥ・ラ・サール
管弦楽:PMFオーケストラ、PMFファカルティ(教授陣)

リーズのピアノはCDで聴いていたより強靭でした。小柄ではないけれど、華奢で可愛い容姿からは想像出来ない硬質な音。色気や香りとは無縁の鋼鉄のピアノでした。ある意味気持ちがよい演奏とも言えます。先日のアリス=紗良・オットとは全く異なるスタイルで、好き嫌いは分かれるでしょうね。

チケットを取ったのが遅かったので、ピアノの近くの3列目の席だったせいもあるかも知れません。ピアノは同じスタインウェイですが、以前にも紹介したこの映像の音ではありませんでした。(録音のせいでしょうか。)



実際に見た容姿は、この写真を大人っぽくした感じでした。好き嫌いは分かれないでしょう。(^^;)

ブルックナーの7番は久しぶりに聞きましたが、ルイージさんの熱の入った指揮にオケもノリノリで、熱演でした。拍手が鳴りやまず、最後はルイージさんがコンサートマスターを連れて引き上げていきました。

こんな熱演(のブルックナー)は滅多に聴けるものではありません。心地よい演奏に浸ってきました。

病み上がりでこんなことをしていてよいのだろうかと思いながらサインの列に並んできました。

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オケは異なりますが、指揮者とソリストはこのCDと同じです。

今日の練習はお休みです。

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京都市交響楽団 大阪特別公演 [コンサート]

久しぶりにオーケストラのコンサートに出掛けてきました。

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京都市交響楽団 大阪特別公演(ザ・シンフォニーホール

【前半】
シベリウス:交響詩「フィンランディア」 op.26
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 op.16

【アンコール】
ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調
リスト:ラ・カンパネラ

【後半】
シベリウス:交響曲第2番ニ長調 op.43

【アンコール】
グリーグ:ホルベルク組曲 第4曲アリア

指揮:広上淳一
独奏:アリス=紗良・オット
管弦楽:京都市交響楽団

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座席の位置にも関係するのでしょうけど、京響の音ってこんなに分厚かったんだと思うくらい濃厚な「フィンランディア」から始まりました。

ソリストがアリス=紗良・オットさんだったこともあるのでしょうけど、ホールはほぼ満席でした。男性客(おじ様たち)が多かったようで、休憩時間に長蛇の列を見てトイレを諦めたのは恐らく初めてです。

話を戻して、グリーグのピアノ協奏曲ですが、アリス=紗良・オットさんのピアノは繊細かつ強靱で神経の行き届いた演奏でした。これが彼女の持ち味だと思います。この曲に豪快さを求めるならば、少し違和感が残るかも知れません。いずれにせよ満席の聴衆は魅了されたことに違いはありません。

鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールは2曲、どちらも素敵でした。弱音の美しさ、コロコロと転がるような粒の揃った音、そして強靱な音とテクニック・・・。

これでコンサートが終わりかと思われるくらいの盛り上がりでしたが、広上=京響の凄いところは、そのあとで更に熱演を繰り広げたことです。

シベリウスの交響曲第2番は時間にして約45分の曲で、決して長いわけではありません(短くもない)が、重厚な曲です。その曲を圧倒的な迫力で演奏しきったという感じでした。

さて、こちらももの凄い長蛇の列でしたが、並んでサインして頂きました。

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下世話な話で申し訳ありませんが、アリス=紗良・オットさんは2年前より美しくなっていました。(ジャケットの写真は比較にならないくらい。)余裕が出てきたのでしょうね。笑顔も見られましたが、その素敵なこと。ドキドキしてしまいました。(^_^;)

本日の練習:J.DowlandのLachrimae antique Pavin

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発表会 [コンサート]

雨は・・・女王様の予報通り降りましたが、外を歩いているときに傘の出番がなかったのでラッキーでした。

さて、発表会は大阪市中央区にあるレトロビルのひとつ、芝川ビルの4Fモダンテラスを借りて行われました。

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ビルの詳細は上記リンクからHPをご覧下さい。

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なかなか雰囲気のよい会場でした。

発表会は、ソロが11人、歌とビウエラ、合奏2組と盛りだくさんでした。

室内の雰囲気を分かって頂くために演奏の写真を。

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一枚目は私です。モザイクがかかっていて申し訳ありません。

演奏のあとは近くのスペイン料理&バルのFARO d EL PONIENTEで打ち上げでした。

よく食べました。

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このお店はシェリー酒が豊富でした。

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どれも美味しかったのですが、イワシのガーリック煮 ↑ は特に美味しかったです。写真を撮ったときはグツグツ煮え立っていました。

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スペイン風オムレツ ↑

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パエリア ↑ も最高でした。

演奏は、椅子に座ったとたん緊張してグダグダでしたが、今日は楽しかったのでよしとします。

今日は身内だけでしたが、11月の演奏会は久しぶりに知らないお客さんの前で演奏するので頑張らないと。

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リュートの楽園第七夜 [コンサート]

今夜は久しぶりに師匠のコンサートに出掛けていました。このシリーズは年に2回なのですが、前回は仕事で行けなかったため昨年秋の第六夜は聴けませんでした。

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リュートの楽園第七夜

ホテルニューオータニ大阪 チャペル「エンジェルズ・アイ」

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『恋の詩』~ヴェルサイユの宮廷、そしてローマ、ヴェネツィアの街角にて~

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【前半】「フランス宮廷愛の唄」
ヴィラネスク(モルラーユ)+
ブルゴーニュのブランル(ル・ロア)+
プレリュード(即興的に)
クピド、なんて無情な神よ(カミュ)*
甘い絆(クープラン)*
ねぇ、羊飼いさん・・・(ランベール)*
あなたのつれなさが・・・(ランベール)*
組曲ニ短調(王のギター曲集1686年)より(ド・ヴィゼ)#
 プレリュード、メヌエット、サラバンド、パッサカリア

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【後半】「イタリアの恋歌」
愛の苦悩を胸に秘め(モンテヴェルディ)*
ブナと松の間を追いかける小鳥よ(ランディ)*
灼熱の太陽の下で蝉が鳴き(ランディ)*#
そよ風うるわしく~フォリア風に(フレスコバルディ)*#
ロマネスカとタランテラによる即興演奏#

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【アンコール】
私を泣かせて下さい(ヘンデル)*

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小林木綿(ゆう)、ソプラノ*
高本一郎、テオルボ、ルネサンス・ギター+、バロック・ギター#

7回目となったこのシリーズ、今回はソプラノの小林木綿さんをゲストに迎えてのコンサートでした。

フランスとイタリアの恋の歌がテーマでしたが、テオルボを中心にルネサンス・ギター、バロック・ギターを使っての多彩な器楽演奏(伴奏)と素敵な歌によるコンサートでした。

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ルネサンスギター(上)とテオルボ(下)

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バロック・ギター(上)とテオルボ(下)

石造りの会場は響きが豊かです。歌声も楽器の音も美しく響いていました。

今日は練習をお休みしました。

身内に不幸があり明日、明後日はコメントへのお返事、ご訪問が滞るかも知れませんがお許し下さい。

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コンテスト [コンサート]

今日は職場で顧問をしているクラブが参加するコンテストの日でした。

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今年は25組の若い力が熱演を繰り広げました。

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我がチームも十分力を出し切ったと思います。

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結果、個人賞を頂きました。おめでとう!バンドのメンバー4人があっての個人賞、みんなよく頑張りました。

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私も頑張らなければ。

本日の練習:F.CuttingのGalliardとJ.DowlandのLachrimae antique Pavin。

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アッコルドーネ フラ・ディアーヴォロ [コンサート]

とても感動したアンサンブル・アッコルドーネのコンサートからもう2年になります。今年も彼らがやってきました。

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フラ・ディアーヴォロ(兵庫県立芸術文化センター、小ホール)

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【前半】
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:単声のストルネッロ
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:高らかに響け(イスキテッラ)~アブーリア地方の伝承舞踊
作曲者不詳:いのちなくして 歌詞:フランチェスコ・スピネッロ(15世紀)
フレーム・ドラムの即興演奏*
アナタリウス・キルチャー:タランテッラ*
作曲者不詳/クラウディオ・デ・ヴィットーリオ(1959-):バラの小道~バジリカータ地方の伝承歌謡
マウロ・ドゥランテ(1984-):カラタランタ-即興演奏-

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【後半】
作曲者不詳/M.ビーズリー:雀~アプーリア地方の伝承歌謡
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:この胸は愛のチェンバロになった~アアプーリア地方の伝承歌謡
マルコ・ビーズリー(1957-):タランテッラ第1番、第2番、第3番
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオオリーヴの小枝~アアプーリア地方の伝承歌謡
ピエトロ・パオロ・ボローノ:パヴァーナ*
作曲者不詳:カルピーノ娘~アアプーリア地方の伝承歌謡
作曲者不詳:高らかに打ち鳴らせ~カラーブリア地方に伝わるルッフォ枢機卿の軍隊の歌(1799年)
作曲者不詳/G.デ・ヴィットーリオ:馬車引きの歌~カラーブリア地方の伝承歌謡

【アンコール】
南イタリアの伝承曲:ピツィカ
作曲者不詳:高らかに打ち鳴らせ

*は器楽曲

アッコルドーネ
マルコ・ビーズリー(歌)
グイード・モリーニ(音楽監督、オルガン、チェンバロ)
ステーファノ・ロッコ(バロック・ギター)
フランコ・パヴァン(テオルボ)
ファービオ・アックルソ(リュート)
マウロ・ドゥランテ(フレーム・ドラム)

今回は、南イタリアの伝承音楽で構成されていました。以前から、イタリアの伝承音楽を収集し、紹介してきたアッコルドーネの得意とするプログラムですね。

プログラムにはこう書かれています。

ナポリ王国の街々で奏でられていた音楽。父から子へ口伝えに受け継がれた、ある世界のメッセージ、南イタリアで密かに守られてきた真正な伝承の声。魔術とも薬ともなった歌と音。

マルコ・ビーズリーは風邪をひいたようで、前半は曲の間で咳き込むなど体調が万全でなく、一部プログラムが変更されましたが、後半は落ち着いたようで安心して聴けました。

それでもコンサートの冒頭、歌が始まったときには、ゾクゾクしました。マルコ・ビーズリーの歌には、聴くものの心を動かす(他の歌手とは異なる)何かがあります。

さて、フレーム・ドラムのマウロ・ドゥランテを今回初めて聴きましたが、ソロの即興演奏のテクニックにはビックリしました。リズム感が素晴らしいのは当然としても、多彩な音、変幻自在の技術に圧倒されました。歌やヴァイオリンの腕も素晴らしい多才な演奏家でした。

フレーム・ドラムとは片面太鼓のことですが、タンバリンもフレーム・ドラムの一種です。

いつものようにCDにサインを頂きました。

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コンサート後は、友人と食事をして帰りましたが、そちらでも幸せな時間を過ごしました。長くなりましたので、その話は明日記事にします。

本日の練習:F.CuttingのGalliardとJ.DowlandのLachrimae antique Pavin。

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