ギターの進化? [楽器]
今日は、転勤された方も含めて、昨年度まで同じ部署で働いていたメンバーでの飲み会でした。
この時期は冷たい生ビールが美味しいですね。料理の写真を撮るのを忘れていました。
さて、昨日の記事にEnriqueさんから頂いたコメントでレイズド・フィンガーボードについて触れられていましたので写真を撮り直してみました。
一般的なクラシック・ギターでは、指板は表面板から(指板の)厚みの分だけ浮いているのですが、この楽器(Paul Jacobson、1998)は更にもう少し浮かせてあり、ハイポジションの演奏が楽になっています。このようなシステムをレイズド・フィンガーボードと呼びます。
歴史的には、ギターもリュートのように指板は表面板と同じ高さでしたが、19世紀には指板の分だけ表面板から高くなった楽器が登場します。ハイ・ポジションの演奏は、指板が表面板から離れている方が有利です。カッタウェイといって、指板がある部分だけ表面板(ボディ)を切り取ったようなギターもありますが、クラシック・ギターではあまり採用されていません。
レイズド・フィンガーボードは、もともとアメリカの製作家Thomas Humphreyの考案で、現代ではこのシステムを取り入れている製作家も増えています。Thomas Humphreyのものはもっと高く浮かせてありますが、Paul Jacobsonのは控えめです。
Thomas Humphreyは残念ながら、2008年に59歳という若さで亡くなりました。
Thomas HumphreyのMillenium guitarの映像がありました。ブリッジの形状も独特ですね。
ブラジルの製作家Rodrigo Moreiraのギターは木の使い方も目を惹きますが、側面版の上部にもサウンド・ホール?が開いています。このギターもレイズド・フィンガーボードです。
伝統的な楽器も作られている一方で、こういう新しい工夫を凝らしたギターも製作されています。新しい試みも、本当によいものは取り入れられ、ギターという楽器は進化していくのでしょうね。
あと、これも結構取り入れられているシステムですが、ブリッジ側の弦の留め方に関するものでツー・ホール・システムというものがあります。
伝統的なギターは、1本の弦に対してブリッジに1つの穴が開いているのですが、このシステムは2つの穴をあけて、弦の留めを簡単にできるようにしたものです。
これは弦の交換時に結構便利です。
本日の練習:F.CuttingのGalliardとJ.DowlandのLachrimae antique Pavin。
この時期は冷たい生ビールが美味しいですね。料理の写真を撮るのを忘れていました。
さて、昨日の記事にEnriqueさんから頂いたコメントでレイズド・フィンガーボードについて触れられていましたので写真を撮り直してみました。
一般的なクラシック・ギターでは、指板は表面板から(指板の)厚みの分だけ浮いているのですが、この楽器(Paul Jacobson、1998)は更にもう少し浮かせてあり、ハイポジションの演奏が楽になっています。このようなシステムをレイズド・フィンガーボードと呼びます。
歴史的には、ギターもリュートのように指板は表面板と同じ高さでしたが、19世紀には指板の分だけ表面板から高くなった楽器が登場します。ハイ・ポジションの演奏は、指板が表面板から離れている方が有利です。カッタウェイといって、指板がある部分だけ表面板(ボディ)を切り取ったようなギターもありますが、クラシック・ギターではあまり採用されていません。
レイズド・フィンガーボードは、もともとアメリカの製作家Thomas Humphreyの考案で、現代ではこのシステムを取り入れている製作家も増えています。Thomas Humphreyのものはもっと高く浮かせてありますが、Paul Jacobsonのは控えめです。
Thomas Humphreyは残念ながら、2008年に59歳という若さで亡くなりました。
Thomas HumphreyのMillenium guitarの映像がありました。ブリッジの形状も独特ですね。
ブラジルの製作家Rodrigo Moreiraのギターは木の使い方も目を惹きますが、側面版の上部にもサウンド・ホール?が開いています。このギターもレイズド・フィンガーボードです。
伝統的な楽器も作られている一方で、こういう新しい工夫を凝らしたギターも製作されています。新しい試みも、本当によいものは取り入れられ、ギターという楽器は進化していくのでしょうね。
あと、これも結構取り入れられているシステムですが、ブリッジ側の弦の留め方に関するものでツー・ホール・システムというものがあります。
伝統的なギターは、1本の弦に対してブリッジに1つの穴が開いているのですが、このシステムは2つの穴をあけて、弦の留めを簡単にできるようにしたものです。
これは弦の交換時に結構便利です。
本日の練習:F.CuttingのGalliardとJ.DowlandのLachrimae antique Pavin。
2010-07-09 23:59
nice!(49)
コメント(25)
ポーカーのような名称ですね!アメリカ人らしい発想と言えるのでしょうか・・・?
by ulyssenardin36000 (2010-07-10 03:16)
ギターの構造も色々あるんですねぇ、音を追求したり
弾きやすさを追求したり、メンテナンス性を追求したり…
色んな試行錯誤をする中で、優れたスタンダードが
生み出されて行くのですね。
by Caelum (2010-07-10 03:55)
お料理の写真を撮り忘れたということは、きっと楽しい飲み会だったのでしょう♫
ギターも、進化しているようですね。
何事も、良きものは取り入れられ進化していく中でも保存されてゆくのでしょう。
by hirochiki (2010-07-10 05:18)
ギターも時代とともに進化しているのですね。
私は、レイズド・フィンガーボードの楽器は
未体験なので、一度弾いてみたいです。
(テンションはキツくないのでしょうか?)
by Daikon (2010-07-10 07:06)
指板にフレットがあるか否か、そして指板が全部胴体についているか浮いているか、同じ弦を張った楽器でありながらギターとヴァイオリンではまるで違いますね。
ギターは指で弾いて和音を演奏できる楽器、ヴァイオリンは基本的には弓で擦って旋律を奏でる楽器、そうした違いが形の違いを生んだのかもしれませんね。
by センニン (2010-07-10 07:56)
nyankome さん おはようございます
ギターの世界も奥が深く、色々改良が試みられている
のですね。大まかにクラッシク・エレキ等に大別されている
だけだと思っていました。
しかし音色はやはり素敵です。
よいギターの音色は、聴かせますね~
もちろん弾き手の演奏にもよるのでしょうが・・・♪
by スマイル (2010-07-10 08:23)
ギターもいいけど、この時期は生ビールが最高ですよね☆
by やまがたん (2010-07-10 08:58)
ビールの美味しい季節ですね。
料理を撮るの忘れるほど盛り上がったのですね♪
こうしてみるとギターはどの部分の造形も芸術的ですね。
by 土芽 (2010-07-10 09:34)
ご多忙中ご訪問有難うございます。
by mwainfo (2010-07-10 10:38)
初めて見ました!
こんなギターもあるんですねぇ!!
世の中、まだまだ知らないことだらけです。
by haku (2010-07-10 11:31)
楽器は進化するからいいですね~。
声楽技術も進歩していると思いますが、体は進化しないし・・・。
音の違いはよくわかりませんが、良い音だなあと思いました。
by Cecilia (2010-07-10 13:25)
ギターの作りってとても計算されてるんですね。
楽器って本当に凄い。改めて思います。
飲み会に行ってらしたんですね。お写真はほんとに忘れちゃいますw
私も本日お食事に行って参ります。
by 雨香 (2010-07-10 13:52)
歓送迎会だったのですね。
キーンと冷えたビールが美味しい季節ですね。
by ナビパ (2010-07-10 14:57)
nyankomeさんの静止画でギターの美術品としての価値を見せていただいてきましたが、動画で見ると本当に美術品であることを再認識しました。
by yablinsky (2010-07-10 16:24)
伝統的なモダンギターしか知らなかったのでこういうのは知りませんでした。
by yuka (2010-07-10 17:29)
こんばんは。
ご来訪ありがとうございました。
ギターはかっこいいなあと思います。
しかし何でも追及すると果てが無いですね。
進化の追及には飽くなき挑戦でしょうか?
by perseus (2010-07-10 17:59)
レイズド・フィンガーボード・システムは、超ハイポジションの弾きやすさは副次的なもので表面板の形状による音量増大をねらったものだそうですね。たしかハンフリーは特許を取らなかったとか。
実物を見たのは1998年コルドバでのアサド兄弟の講習会ででした。第一印象は“線路のレール”がくっついている!
ラッセルが使っているダマン(現在ではバルエコ、フィスクも使用)もレイズド・フィンガーボードですがハンフリーほど極端ではないですね。講習会で一度弾かせてもらいましたが、古楽器なみに軽かったのが印象的でした。
by さんとす (2010-07-10 18:01)
RFは弦が表面板と角度がつくので,音量増大になりますね。国産でも桜井さんがやっています。ツーホールシステムも利便性に加え表面板に対し弦により角度がつくからよいらしいですね。
by Enrique (2010-07-10 18:10)
再コメお許しを
家の記事の色合いですがちょっと古いニコンの色彩りのようです。
by ナビパ (2010-07-10 21:02)
わたさん
niceありがとうございます♪
H Kosugeさん
niceありがとうございます♪
ulyssenardin36000さん
nice&コメントありがとうございます♪
ポーカーの役から発想したのかどうかは分かりませんが、読んでそのままのネーミングです。
Caelumさん
nice&コメントありがとうございます♪
どの楽器も進化しているのだと思いますが、クラシック・ギターほど新しい構造が研究されている楽器は無いと思います。
hirochikiさん
nice&コメントありがとうございます♪
楽しい時間を過ごしました。
クラシック・ギターが現代の形になったのは、それほど古い時代ではなく100年ほどの歴史しかありません。現在も進化を続けているようです。
リンさん
niceありがとうございます♪
eternityさん
niceありがとうございます♪
佐々木さん
niceありがとうございます♪
c_yuhkiさん
niceありがとうございます♪
Daikonさん
コメントありがとうございます♪
レイズド・フィンガーボードにすることで、テンションが上がるかどうかは関係がないように思います。
私も本格的なレイズド・フィンガーボードのギターを弾いたことがないので体験してみたいです。
日本なら桜井さんが製作していますね。
センニンさん
コメントありがとうございます♪
撥弦楽器と擦弦楽器の違いでしょうか。
同じ弦楽器ですが、構造がまるで違いますね。
モダン・ギターは重いです。(^_^;)
スマイルさん
nice&コメントありがとうございます♪
ギターは進化途中の楽器かも知れません。
仰るように音色が命の楽器ですね。
らいち。さん
niceありがとうございます♪
やまがたんさん
nice&コメントありがとうございます♪
冷たい生ビールは最高ですね。
りぼんさん
niceありがとうございます♪
土芽さん
nice&コメントありがとうございます♪
昨夜は楽しい時間を過ごしました。
Rodrigo Moreiraのギターを見ると、木の使い方が芸術的ですね。
xml_xslさん
niceありがとうございます♪
mwainfoさん
nice&コメントありがとうございます♪
こちらこそありがとうございます。
hakuさん
nice&コメントありがとうございます♪
クラシック・ギターは、伝統的なものもありますが、進化している楽器です。エレキもそうですよね。
Krauseさん
niceありがとうございます♪
ふじたまworldさん
niceありがとうございます♪
Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます♪
動画のバックに流れているギターは、写真のものと同じかどうかは分かりませんが、よい音です。
楽器は進化しますが、弾き手は人間ですから、声楽と同じですね。
雨香さん
nice&コメントありがとうございます♪
音響学的に計算されて作っている製作家の方もいらっしゃいますが、製作の最後の部分は人間の感性です。
お食事会楽しんできて下さい。
ナビパさん
nice&コメントありがとうございます♪
歓送迎会ではありませんが、古い仲間が集まっての飲み会でした。生ビールが美味しかったです。
再訪&コメントありがとうございます♪
>ちょっと古いニコンの色彩りのようです
なるほど、そうでしたか。
あんれにさん
niceありがとうございます♪
toramanさん
niceありがとうございます♪
PENGUINGさん
niceありがとうございます♪
cookyさん
niceありがとうございます♪
yablinskyさん
nice&コメントありがとうございます♪
楽器は本当に見た目も美しいですし、美しい音も奏でます。
Rodrigo Moreiraのような芸術的なギターもありますね。
hetianさん
niceありがとうございます♪
takemoviesさん
niceありがとうございます♪
yukaさん
nice&コメントありがとうございます♪
私も伝統的なと書きましたが、現在のような形になってまだ100年ほどの歴史しかありません。進化している楽器だと思います。
peruseusさん
nice&コメントありがとうございます♪
製作家の方はいろいろと研究されているようです。
ジツは目に見えない部分の改良も結構されています。
研究、挑戦があって進化していくのですね。
りんこうさん
niceありがとうございます♪
小父蔵さん
niceありがとうございます♪
dorobouhigeさん
niceありがとうございます♪
ぷーちゃんさん
niceありがとうございます♪
JBOYさん
niceありがとうございます♪
けいきちさん
niceありがとうございます♪
めぇさん
niceありがとうございます♪
genpatiさん
niceありがとうございます♪
marutaroさん
niceありがとうございます♪
でぶねこさん
niceありがとうございます♪
doraさん
niceありがとうございます♪
さんとすさん
コメントありがとうございます♪
ご無沙汰しています。
私も初めてレイズド・フィンガーボード・システムを見たのは、アサド兄弟の映像ででした。確かコルドバ・ギター・フェスティバルだったような気がします。テレビで放映されていました。
>表面板の形状による音量増大をねらったもの
なるほど、そうでしたか。
マティアス・ダマンの楽器はそんなに軽いのですか!
Enriqueさん
コメントありがとうございます♪
桜井さんのRFは現代ギターに広告が載っていますね。
福田進一さんがアランフェスを弾いたコンサートで使っているのを聴いたことがあります。
RFもツー・ホール・システムも音量増大効果を狙ったものでしたか。
by nyankome (2010-07-10 22:51)
知らないことを教えて戴きました。
ありがとうございます。 (=^_^=)
by Papalin (2010-07-11 08:55)
ギターもらしくなるのに何百年と年を越え時代を超えて、確実に歩む姿を見させて頂きました。
面白いですね。
by matcha (2010-07-11 09:23)
Papalinさん
nice&コメントありがとうございます♪
ギター弾きしか知らないことですから。
お付き合い頂きありがとうございました。
matchaさん
nice&コメントありがとうございます♪
ギターは進化を続けているので、この先どうなるのか楽しみでもあります。
伝統的な楽器も作り続けられていくとは思いますが。
by nyankome (2010-07-11 22:29)
DEBDYLANさん
niceありがとうございます♪
ぼんぼちぼちぼちさん
niceありがとうございます♪
by nyankome (2010-07-12 00:58)
+kさん
niceありがとうございます♪
miopapaさん
niceありがとうございます♪
artfuldodgerさん
niceありがとうございます♪
by nyankome (2010-07-12 19:51)