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『絵の教室』 [本]

もともと絵を観るのは好きでしたが、仕事で関わらざるを得なくなり、このところデザインや絵の本を読むことが多くなりました。

安野光雅さんといえば、司馬遼太郎さんの『街道をゆく』の装画やエッシャー的な不思議な世界を描いた絵本『ふしぎなえ』で有名ですが、これは「絵」についてさまざまな角度から、わかりやすく書かれた本です。(2005年12月20日、中公新書

中学生のとき、お城の写生に出掛けた際、先生から「お城の壁は白ではないでしょう?」と言われ、白にしか見えなかったけれど緑に塗ったら展覧会に出して貰った、という思い出があります。今から考えると、どうも感受性に乏しい子どもだったようです。

この本に、「写真のようだからよくないのではなく、写真のように描かないほうがいい、のでもなく、写真のように描けなかったとしても悪くない。」という一文がありますが、絵とは何かを端的に表していると思います。

そして最後にこうまとめられています。「何をするにしてもイマジネーション-「想像する」ことが大切だったんだなとこの頃思います。この本の結論は、想像力・創造力が大切なのだという話になります。-中略-それは、子ども時代のあの豊かな時代にあったのだ-中略-大人になった今からでもおそくないはずです。」

心にしみる言葉です。


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Cecilia

長女を出産した時、当時ついていたピアノの先生が安野さんの絵本を下さいました。
長女がそれを味わうことが出来るようになるまでだいぶかかりましたが、さりげなくスヌーピーが出てきたり、面白い発見があって楽しい絵本です。(「旅の絵本」シリーズのアメリカ編でしたね。)
by Cecilia (2006-07-12 13:38) 

nyankome

Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます。
幼稚園児のときに買って貰った『星の王子様』、味わうことができるようになったのは大人になってからです。数年前に誰かに貸すために職場に持って行ったところまでは記憶にあるのですが、紛失中です。
by nyankome (2006-07-12 21:28) 

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