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『ガット・カフェ』 [本]

さんとすさんからご紹介頂きました、チェロ奏者鈴木秀美さんの著書『ガット・カフェ』が昨日届きました。お洒落な装丁です。

今日はのんびりとした休日でした(家に居る用事がありました。)ので、 CDをかけながら読んでみました。

鈴木さんは、創設以来「バッハ・コレギウム・ジャパン」の主席奏者を務められるなど内外で活躍される神戸出身のチェロ奏者です。表紙帯の写真にあるようにガット弦を張られているのですね。

チェロ音楽の歴史からバッハの無伴奏組曲の筆写譜、オリジナル楽器によるハイドン、モ-ツァルトの交響曲の演奏ガット弦のことなど興味深い話題が満載でした。

さんとすさんがコメントして下さった、ガット弦をオリーブ・オイルに漬けておく話の他、ガット弦の音は決して小さかったり弱かったりしない、スチール弦に比べてガット弦が切れやすいわけではない、指の押さえ方やヴィブラートのかけ方が異なる話など参考になるお話も多かったです。

オーパス蔵から出ています、カザルスによるバッハの無伴奏組曲のSPレコードからの復刻CDのライナー・ノーツの文書については、CDを持っていますので既に読んでいましたが、改めて頷きながら読みました。

鈴木さんによるバッハの無伴奏組曲を聴きたくなりました。

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

  • アーティスト: 鈴木秀美, バッハ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2005/03/21
  • メディア: CD

本日の練習メニュー:指ならしに3声の和音とアルペジオの練習曲、"58 Very Easy Pieces for Renaissance Lute"のNo.28~30とアテニャンの『花咲く頃に』、ダウランドの"Mrs.Winter's Jump"と"Mr.Dowland's Midnight"。


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c-tail

う~ん、ガット弦。一回挫折したきりです。
今の弦がそろそろ張り替え時なのですが・・・もう一度ガット弦を試してみるか、またナイロン弦にするか迷っています。
ガット弦は、調弦が狂いやすいのがやはりネックなのですよね・・・
by c-tail (2006-09-24 21:19) 

nyankome

c-tailiさん
nice&コメントありがとうございます。
これからのシーズンは、湿度も低くなりガット弦もよいかも知れませんね。
鈴木さんの本にはこう書かれています。
「少なくとも1950年代前半までのオーケストラは概ねガット弦で、奏者のテクニックもそれに合ったものであった。…「スチール」が、20世紀後半という特異な時代の特徴なのである。」
但し、こうとも書かれています。
「何もしなくても楽器によい条件になるのはせいぜい年に2ヶ月程度だ。ガットが恨めしく、自分の人生を疑いたくなることではある。」
あの音色は何ものにも換えがたいのですが…。
私もいつガット弦に交換するか思案中です。
by nyankome (2006-09-24 22:19) 

チェロ右衛門

初めまして。気まぐれで来てしまいましたすみません。
いつも使っているMACのメールが送信できないのでweb so-netから送信。ついでになんです。すみません2。
チェロ再入門して約8ヶ月になります。最初ピアストロのOLIV(GUT)を使っていたんですが、今はちょっとお休み。スチールにしています。
昔から中世、ルネッサンスなどが好きでした。ケースオッテンのグループを聴きに行ったこともあります。Michael schafferさんのご家族に偶然お会いしたことも(日本人)。サン・ジョルジュという人のリュートとヴィオラダモーレのための協奏曲をNHK FMで聴いて、LP(CDが出る前のこと)探したんですけど、無かったなんてことも。そんなこともあって、リュートの音は好きでしたが自分では弾けません。ギターもさっぱりでしたから。今、鈴木さんのガットカフェに通っています。楽しいです。
また、おじゃまします。
by チェロ右衛門 (2006-09-25 00:04) 

Cecilia

鈴木秀美さんの「古楽器よさらば」でしたっけ??
読みたいと思っています。
そういえばBCJの鈴木美登里さん(ソプラノ)って、秀美さんか雅明さんかどちらかの奥様なのですよね?
by Cecilia (2006-09-25 10:53) 

nyankome

チェロ右衛門さん
ご来訪ありがとうございます。
東京はよいですね。私もガットカフェに行きたいです。
私もリュートは始めて1年弱です。
ギターを弾いていたので移行しやすいかなと思いましたが、やってみるととんでもない。右手の矯正に苦労しました。今は禁ギターです。
チェロ右衛門さんのようにいつまでも音楽を楽しんでいきたいと思っています。

Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます。
鈴木美登里さんは秀美さんの奥さん、雅明さんは秀美さんのお兄さんですね。
『古楽器よさらば』も読んでみたいですね。
今日は、用事があって午後休です。夜はコンサートに行ってきます。(内容は今日の記事で。)
by nyankome (2006-09-25 12:49) 

チェロ右衛門

nyankomeさん
リュートだけでなくいろんな楽器をおやりなんですね!
ルネッサンス・リュートとバロック・リュートではずいぶん響きや調弦などちがうのでしょうね。
ガンバをちらっと弾かせてもらったことがありますが、チェロとは全く異なると言っていいでしょう。弓の持ち方も違うし、弓の毛の張り具合を指で調整する…ってことも聞きました。なにより弦が6本もあっちゃ大変!いつかはやってみたいと思ってはいるんですけど。
そうそう「古楽器よさらば」は店頭から“さらば”みたいです。再版してもすぐに売り切れのようですね。人気あるんだなあ!
by チェロ右衛門 (2006-09-25 23:11) 

nyankome

チェロ右衛門さん
再訪ありがとうございます。
ガンバは一度だけ弾かせていただきました。本当に大変ですね。隣の弦にすぐ当たるし、弓の持ち方も不安定だし…。当面手は出さないようにします。(笑)
ギターの類は弾きますけど、今はルネッサンス・リュートだけです。
バロック・リュートは…今は考えていません。
その前に弾きたいのは、バロック・ギター、アーチ・リュート、テオルボ…一生の間に弾ききれますでしょうか。
by nyankome (2006-09-26 00:13) 

チェロ右衛門

鈴木秀美さんのガットカフェに行ってきました。無伴奏チェロ組曲5番のプレリュードです。リュート版もありますね。鈴木さんがリュートについて「フォルテもピアノも出せて、バスも弾けるし対位法も弾ける、音楽的チェンバロ」と言ってました。鈴木さん的ユーモア&深い意味を込めて。14小節目の和音はリュートには最低音Cがあるのにチェロにはない。チェロだって弾けるし、あったほうがいいのにバッハはどうして書いてくれなかったのだろう。マグダレーナの書き落とし?とも言ってました。リュートって調弦はいろいろですか?
by チェロ右衛門 (2006-10-05 12:56) 

nyankome

チェロ右衛門さん
再々訪ありがとうございます。
ガットカフェに行かれたのですね。羨ましいです。
原典ファクシミリを取り出して、ご指摘の箇所を比較してみました。
リュート用の譜BWV995は鍵盤用と同じ2段譜に書かれているバッハの自筆譜が残っています。ト短調ですね。チェロの譜は書かれているとおり、アンア・マグダレーナ・バッハによる筆写譜です。こちらはハ短調。3重音の後のバスのことでしょうか。確かにチェロの譜には無いですね。
リュート族は種類が多いのですが、一般的なルネッサンス・リュートの調弦は上から、ソレラファドソファレ(8コース)でバロック・リュートはファレラファレラソファミレドシラ(14コース)となります。
by nyankome (2006-10-05 21:32) 

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