予習（1）"Mrs.Winter's Jump" [練習]
John Dowlandの"Mrs.Winter's Jump"の冒頭です。
大譜表はピアノ譜ではありません。タブ譜を五線譜に書き直すとき、声部を分かり易くするために大譜表を使うことがあります。（ギターのように一段で書かれることもあります。）
本来はタブ譜を見て弾くべきで、またリュートの複弦はオクターブで張られているコースもあり、五線譜に直して他の楽器で弾いても響きが異なることがありますから、付いていても参考程度に見るのが良いようです。（オリジナルはタブ譜のみで、五線譜は付いていません。）
軽快に跳ねる感じを出せるように練習する必要がありそうです。
下記ヤコブ・リンドベルイによるDowland全集で試聴できます。disk4、5曲目ですね。上品な演奏です。
John Dowland: The Complete Solo Lute Music
- アーティスト: John Dowland, Jakob Lindberg
- 出版社/メーカー: BIS
- 発売日: 1995/05/30
- メディア: CD
今日は、『花咲く頃に』と、もう一つの新曲"Mr.Dowland's Midnight"を軽く弾いてみました。
（2006.9.23.追記）
lusukeさんからこの曲はGalliardではなくJigではないかとご指摘を頂きました。ご指摘にもありますように、Jigは6/8（9/8、12/8）拍子の舞曲であり、この曲は3/4拍子のGalliardとは異なるように思えます。また、Dowlandの他のGalliard、Jigと比較しましたが、リズムの形もGalliardではなくJigであるように思えます。
ある教則本にGalliardと書かれていましたので、検討せずに記事に書いてしまったのですが、Poulton/Lam編のDowland全集でも「Jigと6/8拍子のその他の作品」に分類されています。
記事から、Galliard云々の部分を削除しましたことを追記します。
いつも、たくさんの方に見て頂き、またいろいろと教えて頂き感謝しております。
「花咲く頃に」と「Mrs.Winter's Jump」の試聴を聴いてみました。
どちらも優しい音色ですが、華やかな感じもしますね。
それにしても、これだけの音の粒を同時に弾けるというのはさすがはリュートですね。擦弦楽器では到底弾けなさそうです。（＾＾；；
by c-tail (2006-09-22 22:46)
c-tailiさん
nice&コメントありがとうございます。
私は擦弦楽器の生々しい華やかな音色が好きです。
音の粒を揃えて弾けるのはまだまだです。(^^;;
by nyankome (2006-09-22 22:55)
この曲がガリアルドという説は初めて聞きました。
一般的には6/8拍子のジグという舞曲ではないでしょうか。
by lusuke (2006-09-22 23:03)
lusukeさん
ご指摘ありがとうございました。
確かにPoulton/Lam編のDowland全集にも「Jigと6/8拍子のその他の作品」のところに分類されています。
ある教則本でGalliardと書かれていましたので、確認せずに記事にしてしまいました。
記事を訂正、追記しました。
これからもいろいろと教えて下さいね。
by nyankome (2006-09-23 00:59)
解説ありがとうございます。
ところでリュート音楽はやはりエリザベス朝に最盛期で、大型のリュートの不自由さからチェンバロに取って代わられたということを皆川達夫著の「バロック音楽」でなるほど・・・と思いながら読みました。
又リュートは調弦が大変そうですね。
でも、野外などで歌とともに音楽を楽しむためには、リュート（ギター）は最適の伴奏楽器ですね。
ピアノ（チェンバロ）は携帯できないので不自由です。
ガリアルド・・・私は結構激しい曲のイメージがありました。
by Cecilia (2006-09-23 08:38)
Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます。
持ち運び可能なスピネットもあるようです。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~naoki_k/spinet.html
古典舞曲を勉強する必要がありますね。
by nyankome (2006-09-23 11:25)