収穫(2)-『古楽器』よ、さらば!- [本]
街での収穫その2です。
以前、チェリスト鈴木秀美さんの著書『ガット・カフェ』を記事にしましたが、これはその前編とも言うべき本です。『古楽器』よ、さらば!(2000年、音楽之友社)
人気の本らしく、なかなか手に入りませんでした。昨日の書店の「古楽フェア」で購入したのではありません。CDや楽器を扱っているお店で発見しました。(大阪梅田のJUJIYA、最近CDを買うときも、ここがお気に入りです。)
ガット弦にこだわる著者がなぜ、『古楽器』よ、さらば!なのか。
先ず、例えばイタリア料理をつくるにはそれに相応しい道具が必要であり、お鍋1つと文化包丁だけでは、作ったものを売ることは難しいように、音楽という料理を演奏するにはそれに相応しい道具と調理方法が必要である、と述べています。
つまり、バッハの音楽を「より適切」に演奏するためには、バロック・チェロとガット弦、またそれに相応しい奏法が必要だということですね。
「21世紀にそんな名前はもう要らない。『古い名前』よ、さらば!!」というあとがきで締めくくられています。バロック・チェロは特殊な楽器ではないということですね。
10コースのルネッサンス・リュートがあれば、ルネッサンスのリュート曲はほとんど弾けるのですが、やはり6コースや7コースの楽器の方がより相応しい時代や地域の曲があります。(勿論10コースでないと弾けない曲もあります。)う~ん、そういうことなのかな。
本日の練習メニュー:指ならしに3声の和音とアルペジオの練習曲、"58 Very Easy Pieces for Renaissance Lute"のNo.40~43の予習、ダウランドの"Lachrimae"、二重奏「王のパヴァーヌ」と19世紀ギターで"Greensleeves to a Ground"。
本日400nice!目をバヨリにすとさんに踏んで頂きました。ここまでやってこれたのも、いつも暖かく見守って下さる皆様方のお陰です。お礼とともに、これからもよろしくお願い申し上げます。m( _ _ )m
400niceおめでとうございます!
お人柄がにじみ出ているブログを楽しみにしています。
古楽器は現代にも生きている楽器・・・ということなのでしょうね。
私も早く読みたいです。
秀美さんの優しそうなお顔が好きです。
by Cecilia (2006-11-15 21:45)
Ceciliaさん
いつもnice&コメントをありがとうございます♪
半分くらいはCeciliaさんのniceではないでしょうか。
「古楽器」という言葉で特別なものに括るのではなく、モダン楽器も含め同列に扱うべきで、調理する料理が違うだけだ、ということなのでしょうね。
by nyankome (2006-11-15 21:55)
400niceおめでとうございます!
毎日の更新、お疲れさまです。
nyankomeさんのおかげで、リュートやルネサンス期の音楽の勉強をさせていただいています。
今後ともよろしくお願いします~。
by c-tail (2006-11-15 22:34)
c-tailiさん
いつもnice&コメントをありがとうございます♪
c-tailiさんは2つのblogを日々更新、いつも見習わなければと思っています。
ヴァイオリンは好きなのですが、周りに弾く方がいないので、記事をいつも楽しく興味深く読ませて頂いております。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
by nyankome (2006-11-15 22:44)