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Oswald von Wolkenstein [CD・DVD・Video]

中世ヨーロッパの音楽の担い手は教会と吟遊詩人でした。フランスのトルバドゥールとトルヴェールは特に有名ですが、ドイツにはミンネゼンガーと呼ばれる吟遊詩人がいました。

南チロルの遺族の家に生まれたオスヴァルド・フォン・ヴォルケンシュタイン(Oswald von Wolkenstein, c.1376-1445)は、ヨーロッパのみならずアジアやアフリカの一部までも旅したミンネゼンガーでした。

Andreas Schollの新譜はOswald von Wolkensteinの作品集です。

Oswald von Wolkenstein.jpg

Oswald von Wolkenstein, Songs of Myself

1. Es fügt sich: I, II, III
2. Herz, müt, leib, sel
3. Parlamento
4. Fröhlich zärtlich
5. Di molen van pariis
6. Mi, mi, sol, fa
7. Grasselik lif
8. Bist grüßt maget reine
9. Durch Barbarei, Arabia
10. Es fügt sich: IV, V
11. Ach, senliches leiden
12. Des himels trone
13. Nu rue mit sorgen
14. Mit ganzem willen wünsch ich dir
15. Kom, liebster man
16. Jeloymors
17. Der mai mit lieber zal
18. Vierhundert jar
19. Der oben swebt
20. Es fügt sich: VI, VII
21. Wes mich mein bühl

Andreas Scholl, countertenor, baritone
Schield of Harmony
Kathleen Dineen, soprano, harp
Marc Lewon, gittern, lute, vielle, nyckelharpa
Margit Übellacker, dulce melos
Crawford Young, lute, gittern (director)

こちらで試聴できます。

当然ですが、ショルのドイツ語は美しいですね。ソプラノのキャスリーン・ディネーンの歌声も好みです。Schield of Harmonyの演奏も素敵で、中世の気分を満喫しました。

今日は多忙につき練習をお休みしました。

nice!(43)  コメント(17) 
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コメント 17

Halumi

中世の雰囲気、すてきですね!

>ヨーロッパのみならずアジアやアフリカの一部までも旅した

そうやって楽器も伝わっていったのですね。
伝承の音楽ですが、どのようにして再現したのでしょう。
興味津々です♪
by Halumi (2010-06-17 00:28) 

nyankome

Halumiさん
nice&コメントありがとうございます♪
Oswald von Wolkensteinの音楽は楽譜が残っています。
彼はとても精力的に旅をし、詩と音楽を愛した吟遊詩人だったようです。

hetianさん
niceありがとうございます♪

わたさん
niceありがとうございます♪
by nyankome (2010-06-17 00:42) 

雨香

いつも素敵な音楽を教えて下さってありがとうございます。
ずっと引き続き同じ曲を聴いてるので;もうホッとします。
ドイツ語の重厚さが好きです。話せません。理解も出来ませんがw
お忙しいようですね・・・本当にご無理をなさいませんように。
by 雨香 (2010-06-17 01:18) 

Caelum

14世紀ごろのアフリカって、ヨーロッパからしてみればまだまだ
探検中の良く分かっていない土地ですよね、それを旅するというのは
もの凄い勇気のある人ですね、好奇心が駆り立てたのかなぁ…

色んな感じの曲がありますね、色んな国を旅をして得た
感性なんでしょうかねー('ー`)
by Caelum (2010-06-17 01:42) 

Enrique

フォークソングの雰囲気の曲もありますね。こちらが元祖なわけですが。
バッハ以降の音楽というのは歴史的にはわずかの期間のことで,永年こういう機能和声でない音楽が語り継がれてきたわけですね。なにも音楽の根源が機能和声理論だけではないことを物語っています。
色んな時代の音楽を楽しむ時代になったものです。「きなり」というか演奏家の力量がもろに出てしまう音楽ですね。
by Enrique (2010-06-17 01:43) 

黒羊紳士

おはようございます。

もう10年以上も前でしょうか、
僕はニュー・ロンドン・コンソートのCDでこのミンネゼンガーを知りました。

中世の音楽は他の時代にはない、不思議な雰囲気があって時々無性に聴きたくなります。
by 黒羊紳士 (2010-06-17 04:34) 

ulyssenardin36000

素晴らしいカウンターテナーの歌声。静かにそして力強く。久しぶりに聴きました^^
by ulyssenardin36000 (2010-06-17 05:45) 

Daikon

何を歌っているのかさっぱり分からないのに
不思議と聴き入ってしまう魅力がありますね。
事前に歌詞の内容などを勉強しておけば、
もっとイメージが脹らんで楽しめるのでしょうね。
by Daikon (2010-06-17 06:56) 

バロックが好き

おはようございます♪
ドイツ語と言えば…ドイツでお料理を頼んだ時
「一つ」と、日本語でつい言ってしまい
「zwei」と、聞こえたようで2つ来てしまい
必死に食べて記憶が・・・・。
女性の歌声私も好きです。
もののけ姫とか歌ってもらいたいです^^。
by バロックが好き (2010-06-17 09:28) 

LittleMy

いいかんじです♪

旅も刺激に必要ですよね!
急激に旅心がついてしまいました・・・
by LittleMy (2010-06-17 09:35) 

hirochiki

ドイツ語については、まったくわかりません^^;
スペイン語は、発音についてはほとんどローマ字読みで楽ですが、ドイツ語は発音も難しそうな気がします。
ところで、練習は早朝の30分弱とのこと、短い時間を有効に使っていらっしゃいますね♪
by hirochiki (2010-06-17 14:04) 

matcha

仰られる通り、子音と母音がしっかり発音され、とても綺麗なドイツ語ですね。
この綺麗な発音、ディートリッヒ・フィシャーディスカウを連想してしまいました。
当時の人々が暮らしてる姿が、眼に浮かんできそうなそんな気がしました。
by matcha (2010-06-17 14:30) 

センニン

先頃山野楽器の千葉店が撤退してしまい、立ち寄れる範囲には千葉そごう店しかなくなってしまいました。千葉店には輸入盤がたくさんあって「ブレーメン」が閉店した後はここが頼りだったのですが、売り上げが伸びなかったのでしょうね。店頭で良いものを探す楽しみがなくなってしまいました。
そういうお店が近くにあるようで羨ましいです。
by センニン (2010-06-17 20:48) 

nyankome

xml_xslさん
niceありがとうございます♪

雨香さん
nice&コメントありがとうございます♪
ドイツ語は重厚ですが、このアルバムでは優雅さを感じます。
私も大学で3年間ドイツ語を勉強しましたが、話せませんし、歌を聴いて理解することもできません。(^_^;)
しばらく仕事が忙しくなります。

Caelumさん
nice&コメントありがとうございます♪
どこまで行ったかは調べた文献には載っていなかったのですが、せいぜい北アフリカだろうと思います。恐らく十字軍に付いて行ったか、商船に乗って行ったのでしょうね。オスマン・トルコが台頭してきてコンスタンチノープルが陥落する直前ですから、危険であったことには違いありません。
詩や音楽を作りながらいろいろな国を旅したのでしょうね。

Enriqueさん
nice&コメントありがとうございます♪
教会を中心とする音楽がBachらへと受け継がれていくわけですが、一方で吟遊詩人らによるこうした音楽もあったのですね。両者は決して無関係であったわけではなく、Wolkensteinの音楽は教会音楽と同じようにネウマ譜で残されていますし、彼はポリフォニーにも関心があったようです。
Schollの歌声は一層円熟味を増してきているようです。

黒羊紳士さん
コメントありがとうございます♪
中世の音楽はどこか懐かしさを感じさせてくれますね。
私もときどき聴きたくなります。

doraさん
niceありがとうございます♪

いっぷくさん
niceありがとうございます♪

takemoviesさん
niceありがとうございます♪

あんれにさん
niceありがとうございます♪

ulyssenardin36000さん
nice&コメントありがとうございます♪
Schollは大好きなカウンターテナーの一人です。
一層円熟味を増して素敵なアルバムに仕上がっていると思います。

Daikonさん
コメントありがとうございます♪
不思議と懐かしさを感じます。
アルバムのブックレットには、英訳も付いていて歌の内容を知ることができますが、恋愛の歌が多いように思います。

やまがたんさん
niceありがとうございます♪

うつマモルさん
niceありがとうございます♪

らいち。さん
niceありがとうございます♪

りぼんさん
niceありがとうございます♪

バロックが好きさん
nice&コメントありがとうございます♪
ドイツで二人前は辛いですね。(^_^;)
私はウィーンでウィンナー・シュニッツェル一人前を苦労して食べた記憶があります。
ソプラノも素敵な歌声ですね。

LittleMyさん
nice&コメントありがとうございます♪
どこか懐かしさを感じます。
旅ですか。私も長らく出掛けていません。
知らない街にぶらっと出掛けたいです。

+kさん
niceありがとうございます♪

c_yuhkiさん
niceありがとうございます♪

でぶねこさん
niceありがとうございます♪

kaika-tさん
niceありがとうございます♪

釣られクマさん
niceありがとうございます♪

H Kosugeさん
niceありがとうございます♪

hirochikiさん
nice&コメントありがとうございます♪
きちんと発音するにはダメですが、ドイツ語も基本ローマ字読みで大丈夫です。
職場に早く着いて朝練するのが習慣になっています。早い時間から仕事が入るとできなくなるのが欠点です。(^_^;)

matchaさん
nice&コメントありがとうございます♪
Schollはドイツのカウンターテナーですが、さすが母国語という感じですね。素晴らしいです。
私は、ペーター・シュライアーを思い出します。
中世の人々の生活が目に浮かぶような音楽ですね。

めぇさん
niceありがとうございます♪

miopapaさん
niceありがとうございます♪

dorobouhigeさん
niceありがとうございます♪

広島ピアノさん
niceありがとうございます♪

aranjuesさん
niceありがとうございます♪

ぼんぼちぼちぼちさん
niceありがとうございます♪

hakuさん
niceありがとうございます♪

鏡壬さん
niceありがとうございます♪

センニンさん
nice&コメントありがとうございます♪
大阪市内に4店、CDの品揃えがよいショップがありますが、インターネットで買うことが多いです。
大手のショップは売れ筋しか置かなくなりましたね。
残念です。

siroyagi2さん
niceありがとうございます♪

成瀬さん
niceありがとうございます♪
by nyankome (2010-06-17 22:34) 

nyankome

JBOYさん
niceありがとうございます♪
by nyankome (2010-06-17 22:34) 

Cecilia

このジャケットの画像を最近どこかで見かけました。
ショルの歌声も素敵ですがソプラノの人、私も好みです。
中世のハーモニーを試聴だけでも楽しむことができました。
by Cecilia (2010-06-18 08:57) 

nyankome

DEBDYLANさん
niceありがとうございます♪

Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます♪
ショルの歌声も一層円熟味を増して素敵でしたが、ソプラノのキャスリーン・ディネーンの歌声に魅了されました。
なかなか素敵なアルバムです。

artfuldodgerさん
niceありがとうございます♪

La_vbl_kokさん
niceありがとうございます♪

ユーフォさん
niceありがとうございます♪
by nyankome (2010-06-19 21:38) 

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