アルハンブラ宮殿のアラベスク [絵]
年末のスペイン旅行で楽しみにしていたことの一つが、アルハンブラ宮殿でアラベスクを見ることでした。
アラベスクとは、イスラム美術にみられる、反復による一連の幾何学模様のことで、イコン崇拝を禁じたイスラム文化の中で発展しました。
タイルによるアラベスクが多く見られました。とてもカラフルです。
私のリュートのロゼッタ(「ダ・ビンチの紐」、後述。)に近いものを感じました。
ギザギザの三角形は糸杉をデザインしたものだそうです。中央の星は、私のリュートのロゼッタの中央の模様と同じ形です。
床にも糸杉が見られます。
花柄ですね。
柱の装飾も見事なものです。
カリグラフィーです。装飾的な文字ですね。大理石または漆喰のようにも見えます。
こちらは花を模様化したものでしょうか。
木の天井にも模様が彫られています。
おまけの画像です。壁の模様もカラフルですが、キャット・フードを貰っている茶トラ親子が可愛かったです。
リュートのロゼッタもアラベスクに見えます。
INAX「世界のタイル博物館」のHPではイスラムのものも含め、世界のタイルの写真が見られます。
本日の練習:指ならしに3音のアルペジオの練習、ダウランドの"Lachrimae"。
素敵ですね!
リュートのロゼッタの中央の星型といい、アラベスクの模様の中の星型といい、私にとってはパッチワークのように見えました。(確かダビデの星・・・というパッチワークもありました。)
アメリカンパッチワークにもイスラム文化が伝わっている、ということでしょうか?
by Cecilia (2007-01-18 23:29)
Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます♪
イスラムからヨーロッパに伝わった文化はたくさんありますよね。アメリカン・パッチワークのことはよく知らないのですが、音楽におけるトルコ趣味と同じようなものだと思います。
アルハンブラ宮殿はイスラムがスペインを支配していたときに造られたものですから、アラベスクで装飾されているのは当然なのですが、現在まで残っているということは、国土回復後もキリスト教の王によって保護されてきたということですよね。
現在のリュートのロゼッタの星は「ダビデの星」ではありませんが、最初の楽器のロゼッタ中央は六芒星でした。
リュートの先祖はアラブの楽器、「アル・ウード」だと言われています。
by nyankome (2007-01-18 23:43)
>カリグラフィーです。装飾的な文字ですね。
ご存知でしょうけど、この文字はコーランです。アラブ人ならば
現在でもちゃんと読めるんだそうで…
by さんとす (2007-01-19 00:13)
上から7番目の白黒模様・・・こちらで紹介されている「アラブの格子窓」と呼ばれているものと同じもののようです。
http://ww3.enjoy.ne.jp/~gakikko/
by Cecilia (2007-01-19 00:51)
さんとすさん
コメントありがとうございます♪
だそうですね。アラビア文字なので右から左に向かって読むのですね。
Ceciliaさん
再訪&コメントありがとうございます。
情報ありがとうございます。パッチワーク・パターン集からパターンの名前で検索と進むと「アラブの格子窓」が見られます。
by nyankome (2007-01-19 07:42)
アラベスクは曲名としてもいくつかあるようですね。
しかし、ドビュッシーのアラベスクを聴いても、これがアラビア風だなあとはあまり感じません。
日本人が感じる「アラビア風」と西洋人の考える「アラビア風」は異なるのでしょうか。
by c-tail (2007-01-19 21:09)
c-tailさん
nice&コメントありがとうございます♪
「アラベスク」はもちろん「アラビア風」という意味なのですが、音楽ではアラベスク模様のように装飾的な感じの曲に付けられるもので、「アラビア風の音楽」という意味ではないようです。音が絡んでいく様子はアラベスク模様の様に感じられます。
因みに、「アラベスク」を最初に作曲したのはシューマンだそうです。
by nyankome (2007-01-19 21:28)
SILENTさん
niceありがとうございます♪
過去記事にまでniceをありがとうございます。
by nyankome (2009-10-07 08:13)