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16世紀の器楽のための出版譜 [楽譜]

昨日の記事にさんとすさんがコメントして下さったように、以前記事にしましたFrancesco Spinacinoの"Intabulatura de Lauto"Joan Ambrosio Dalzaの"Intabulatura de Lauto"は、それぞれ1507年、1508年にヴェネチアのOttaviano Petrucciによって出版されました。

それに先だって、1501年、1502年、1503年、1504年にOttaviano Petrucciによる楽譜が出版されています。

Ottaviano Petrucciによる楽譜は綺麗で見やすいのですが、3度刷りで結構手間がかかったようです。その後、ロンドンで1度で印刷する方法が考案され、パリのPierre Attaingnantによりこの方法が広められたそうです。

印刷譜の始まりの16世紀に出版された器楽のための楽譜のリストです。400冊の楽譜について調べられた、500頁を超える労作です。

Instrumental Music Printed Before 1600 - 1.jpg

"A Bibliography Instrumental Music Printed Before 1600", Howard Mayer Brown, Harvard University Press

Instrumental Music Printed Before 1600 - 2.jpg

Dalzaの頁です。曲目も含め詳しく記載されています。滅多に見る本ではありませんが、久し振りに開いてみて面白かったです。

本日の練習:Francesco da Milanoの"Ricercar No.69"、"The Art of the Lute in Renaissance Italy Volume II : Dances"のNo.2~4(Pavana alla ferrarese, Saltarello, Piva)。

夏休みが終わりました。

nice!(4)  コメント(7) 
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コメント 7

nyankome

xml_xslさん
niceありがとうございます♪
by nyankome (2008-08-18 06:08) 

Papalin

印刷技術の発展は楽譜にも大きな貢献をしたのですね。
by Papalin (2008-08-18 06:14) 

Cecilia

こんな本もあるのですね!
高そう・・・。
by Cecilia (2008-08-18 08:27) 

c-tail

初期の印刷は、最先端技術として相当高価だったのでしょうが、楽譜は印刷する価値があるものと考えられていたのですね。
by c-tail (2008-08-18 22:21) 

nyankome

Papalinさん
nice&コメントありがとうございます♪
印刷技術が音楽界に与えた影響は大きいですね。
初期の頃でもあれだけの印刷物をつくる技術があったことに驚きます。
by nyankome (2008-08-18 23:06) 

nyankome

Ceciliaさん
nice&コメントありがとうございます♪
こんな本を買う人もいるのですね。(笑)
と思いながら買ってしまいました。ほとんど本棚の飾りになっていますが。
4,000円強ですから、売れそうにない本にしては安いと思います。
by nyankome (2008-08-18 23:07) 

nyankome

c-tailさん
nice&コメントありがとうございます♪
印刷された楽譜、書物は高価なものだったのでしょうね。
それでも、筆写の時代に比べて、安価に広く行き渡るようになったのですね。
by nyankome (2008-08-18 23:07) 

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