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童謡なぞとき [本]

昨日街の書店で見かけて購入した本です。

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童謡なぞとき、合田道人著、祥伝社黄金文庫

この手の本はよく見るのですが、曲や詩が作られた背景について詳しく調べられた本です。目の付け所が面白いと思います。

内容は以下の通り。

春の小川-春の小川はどこにある?
たきび-消そうとしても消えない、たきびとは?
ゆうやけこやけ-なぜ”日本一の童謡”になったのか
村祭-なぜ、この歌は学校で教えなくなったのか?
アルプス一万尺-”こやりの上でアルペン踊り”って、な~んだ!?
黄金虫-黄金虫の正体は、な~んだ?
狸の茶釜-ぶんぶく茶釜の”ぶんぶく”って何?
一かけ二かけて 一列らんぱん-数え歌に秘められた偉人たちとは?
ちいさい秋みつけた-「ちいさい秋」ってどんな秋?
せいくらべ-どうして柱のきずはおととしで、去年のきずはないのか?
真白き富士の根-帰らぬ十二のみたまとは?
雨降りお月-なぜ、一番と二番のメロディが微妙に違うの?
ナイショ話-坊やのないしょ話の内容とは、何だったのか?
ドナドナ-小牛に見立てられていたものとは?
人買船-船に乗って、あの子はどこに行ったのか?
お猿のかごや-どうして、かごやは小田原提灯をぶら下げるの?
野ばら-学校で教えるわけにはいかない艶っぽい原詩とは?
向う横丁の-お仙の茶屋に現れた男とは?

合田さんについては「童謡の謎Web Site」をご覧下さい。

本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia(Ness #40)、Fantasia del divino(Ness #22)。

今日は鼻炎がひどく一日中ティッシュを片手に仕事をしていました。薬が切れていたので仕事帰りに病院に行ってきました。

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漫画版世界の歴史 [本]

今日、用事で街に出掛けた際に駅構内の書店で見付けた本です。

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漫画版世界の歴史5 ルネサンスと絶対主義、集英社文庫

第1章 花開くルネサンス
第2章 ルターと宗教改革
第3章 マゼランの世界一周
第4章 エリザベス女王とイギリスの躍進
第5章 陽の沈まぬ国スペイン
第6章 ルイ14世と絶対王政
第7章 マリア=テレジアとフリードリッヒ2世
第8章 ピョートル大帝とロシアの近代化

第5巻(全10巻)は中世~近代のヨーロッパが舞台、ルネサンスや絶対王政を扱っています。漫画の文庫本なので、大きい話題にしか触れられていませんが、興味付けにはいいですね。

小学生の頃、図書室で石ノ森章太郎さんの「マンガ日本の歴史」を読んだことを思い出しました。

本日の練習:Francesco da MilanoのRececar(Ness #10)、Rececar(Ness #15)、Fantasia(Ness #40)。

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アルアイレ奏法 [本]

ギターを弾いていた頃は毎号とっていた『現代ギター』、最近では立ち読みすることがほとんどですが、今月号は興味深い記事が載っていましたので購入しました。

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もともと、昨年来日したSTINGと共演していましたリュート奏者エディン・カラマーゾフのインタビュー記事が目当てだったのですが、福田進一さんの「アルアイレ強化法」という記事を見て、家でじっくり読みたくなりました。

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クラシック・ギターでは押弦した指を次の弦にもたれかけさせるアポヤンド奏法(はっきりとした強い音が出せる。)と空中に弾くアルアイレ奏法(スピード感のある繊細な音が出せる。)があります。この2つを使い分けるのですが、最近(アポヤンドを多用しない)アルアイレ奏法が広がりつつあるということを聞いていました。アルアイレの欠点を感じさせないで良さを出す強化法について解説されています。

興味のあったところを引用します。

「いつ頃からアポヤンドが主流になったかは定かではありません。-中略-古い楽器から学ぶことはあります。-中略-19世紀ギター(ラコート)に接するようになってわかったことは、ソルやジュリアーニの時代のギターはアポヤンド奏法に反応するように作られていないということです。楽器の持っている性格から、中音域が豊かで音の立ち上がりが凄く速いので、アルアイレ、アポヤンドいずれのタッチで弾いても大きな音質の差が出ないのです。当時からアポヤンドが使われていたかどうかは、はっきりしませんね…。」

そう言えば、私もモダン・ギターを弾いていたときより、今の方が19世紀ギターがスムーズに鳴っているように思います。リュートのタッチが合っているのかも知れません。

アポヤンドに近いしっかりした音を出すために、弦に対して指を斜めに向けてタッチを深くすることを勧めていますが、リュートのタッチに近いものですね。

リュートはアルアイレです。低音弦を弾くときの親指はアポヤンドですが、ギターのそれとは異なります。

エディン・カラマーゾフへのインタビュー記事も興味深いもので、サーカス付きの楽団でギターを演奏していたことやバーゼル・スコラ・カントゥルムでJordi Savallと出会い、エスペリオンXXで活動していたことなどが書かれていました。

今日は仕事が多忙で帰宅が遅くなりましたので、練習はお休みしました。

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恋する西洋美術史 [本]

四月上旬並の気温とともに小雨交じりの春一番が吹き荒れた(今も続いています。)一日でした。

先日電車の中で読むために、駅の近くの書店で購入した本です。

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恋する西洋美術史』、池上英洋著、光文社新書

「人類の二大関心事は、ずっと死と愛だった…現代とは随分異なる点があって興味深い。そして同時に、驚くほど変わっていないこともまた多い。」(はじめにより)

この人類永遠のテーマを西洋美術史の観点から書いた興味深い本です。

「画家たちの恋愛事情」、「愛の神話の主要キャラクター」、「人類の恋愛の諸相」の三部から構成されていますが、そのまま西洋音楽史に置き換えることもできそうです。

本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia(Ness #82)とFrancesco da MilanoのFantasia(Ness #69)。

明日は、アンサンブルの練習とレッスンです。ジツは先日熱を出して寝ていたときに、布団に入ったまま物を取ろうと身体をひねった際に腰を痛めてしまいましたので、レッスンも延び延びにしていました。無精をしてはいけません。

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ヴィオル概論 [本]

先日コンサートに向かうため街に出た際に、ジュンク堂書店で見つけた本です。

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ヴィオル概論』、ジャン・ルソー著、関根敏子/神戸愉樹美共訳、アカデミア・ミュージック

目次については、タイトルに張ったリンクからどうぞ。

ヴィオールを弾く予定はないですが、1687年に出版された音楽理論書を日本語訳で読めるのは有り難いことです。注や付録も充実していて、古楽を聴いたり演奏する際にも役立ちそうです。

まだパラパラと読んだだけですが、ルソーのこんな言葉が印象に残っています。

「ヴィオルを上手に弾くために必須の規則と言えば、楽器から美しい音を出させ、自由に才気を持って弾くことである。」どんな楽器にも当てはまることですね。

Amazonのマーケット・プレイスでは11,811円の値段が付いていますが、アカデミア・ミュージックのHPで定価の4,200円で買えます。在庫があるようです。

本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia(Ness #82)とFrancesco da MilanoのFantasia(Ness #69)。

今週末は土日とも出勤なのでちょっと辛いです。

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ローマ亡き後の地中海世界 [本]

私の場合、ストレス発散は読書と音楽、お陰で本とCDが増えて困っています。本とCDは処分できない性格なので、溜まる一方です。

さて、塩野七生ファンとしては、新刊が出れば読まずにいられません。

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ローマ亡き後の地中海世界 上』、塩野七生著、新潮社

『ローマ人の物語』の文庫本は刊行が終わっていない(単行本は完結しています。)ので、私の中ではローマは終演を迎えていないのですが、こちらを読みかけました。

前書きに本書の内容が要約されています。

…栄枯盛衰が歴史の理ならば、ローマ帝国とて例外にはなりえない。ローマ人による国際秩序としてもよい、「パクス・ロマーナ」も過去になった。だが人間は、時代が変わろうと、願うことはやめない存在だ。とはいえ、人間にとって根本的な願望の現実化を統治者に期待できなくなってしまっては、残されたのは神にすがることだけになる。それも、他の神との同居もOKだった多神教の神々ではなく、同居は断じてNOという一神教の神に。
 ローマ亡き後に地中海をはさんで向かい合ったのも、キリスト教とイスラム教という、一神教同士なのであった。

ローマ亡き後の地中海は海賊の時代へと突入していきます。

HPはこちら

もうすぐ下巻が出ます。

本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia(Ness #82)とFrancesco da MilanoのFantasia(Ness #69)。

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世界なるほど楽器百科 [本]

昨日、コンサートのついでに街の書店に行ってきました。楽しい本を発見。

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世界なるほど楽器百科』、株式会社ヤマハミュージックメディア

朝日小学生新聞連載の「世界なるほど楽器百科」を加筆、修正したものです。

[第1章]西洋音楽の楽器、[第2章]日本音楽の楽器、[第3章]いろんな音楽の楽器と分類されていて、190種類の楽器が載っています。こういう本は見ているだけで楽しいです。

そう言えばこんな本もありました。

本日の練習:Francesco da MilanoのFantasia(Ness #82)とFrancesco da MilanoのFantasia(Ness #69)。

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終わってしまいました [本]

行きたい、行きたいと言い続けた《フェルメール展》、昨日で終わってしまいました。無理をすれば何とかなったかも知れなかったのですが、期間中大きな行事がいくつも重なってしまったので、とうとう行けず仕舞いでした。残念です。

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KADAKAWA ART SELECTION フェルメール 謎めいた生涯と全作品、小林賴子著、角川文庫

朽木ゆり子さんの『フェルメール全点踏破の旅』もよい本でしたが、こちらも作品の分析が詳しくて勉強になります。展覧会で絵を見て、いいなで終わることが多いのですが、たまには絵の背景を知ったり、分析的に見ることも必要ですね。

残念ながら展覧会には行けませんでしたが、テレビ番組でもよく取り上げられていて、フェルメールについてよく勉強できた一年でした。

本日の練習:"The Art of the Lute in Renaissance Italy Volume II : Dances"のNo.7 "Spingardo"、No.9 "Calata ala spagnola"(以上Dalza)、No.10 "Balet da bello"、No.11 "Padoana alla francese"、No.12 "Padoana belissima"(以上Capirola)。

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いよいよ [本]

夏にまとめて購入していました塩野七生さんの著書、いよいよ最後の大著を読み始めました。

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『海の都の物語』、塩野七生著、新潮社

フランク人から逃れるために、潟の中に木の杭を打ち、その上に石材をのせてつくられたヴェネツィアの一千年の歴史をたどる、塩野さんの代表作です。1980年に上巻が、1981年に下巻が発表されたものなので、もう30年近く前になります。ずっと読みたいと思っていたのですが、今になってしまいました。

以前は文庫本でも出ていたのですが、現在は単行本だけ。鞄に忍ばせてどこでも読める、という訳にはいかないので、
自宅で就寝前の楽しみになります。

本日の練習:"The Art of the Lute in Renaissance Italy Volume II : Dances"のNo.7 "Spingardo"、No.9 "Calata ala spagnola"(以上Dalza)、No.10 "Balet da bello"、No.11 "Padoana alla francese"、No.12 "Padoana belissima"(以上Capirola)。

明日はアンサンブルの練習です。クリスマス・コンサートまでひと月を切りました。

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ローマから日本が見える [本]

9月に出た新刊文庫本で面白そうだったので購入、『ローマ人の物語』と並行して読んでいました。

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ローマから日本が見える』、塩野七生著、集英社文庫

表紙の紹介文を引用します。

資源も冨もない、小さな都市国家ローマは「衆知を集める」という共和制の利点をフルに活用することによって、地中海世界を制覇する。しかし、勝者となったローマも「制度疲労」だけは避けることができなかった。この危機を乗り越えるべく、不世出の指導者カエサルが採った帝国方式とは-国家盛衰の法則を探りつつ、今日の日本を考える著者懇親の一冊。

ちょっと強引かなと思われるところもありますが、「リーダー論」における塩野節はなかなか面白い。惹き付けられます。

『ローマ人の物語』は文庫本で出ている33巻まで読み終えましたが、これだけの大著となると、忘れてしまっていることも多い。かと言って今読み返す時間も気力もないので、一冊にまとまっているこういう本はありがたいですね。

本日の練習:"The Art of the Lute in Renaissance Italy Volume II : Dances"のNo.7 "Spingardo"、No.9 "Calata ala spagnola"(以上Dalza)、No.10 "Balet da bello"、No.11 "Padoana alla francese"、No.12 "Padoana belissima"(以上Capirola)。

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