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メイプル [楽器]

楽器で使われる木材は、音に関係する実用的な面と装飾的な面の両方で選ばれるのですが、側板や裏板にはとよばれる装飾的な模様がある木材が使われることがあります。

杢について、Wikipediaではこう説明されています。

原木の瘤の部分など異常成長で生じた局部的なねじれや湾曲を起こした箇所を切り出したときに、稀に現れる柾目とも板目とも異なる複雑な模様の木目

現代のクラシック・ギターの裏板にはハカランダやローズウッドが使われることが多いのですが、19世紀ギターではメイプルの楽器をよく見掛けます。

虎杢のメイプルは、ヴァイオリン同様19世紀ギターでもよく使われています。

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オリジナルの楽器です。一枚板の素晴らしいシカモアです。黄色いのはニスの色でしょう。

maple-02.jpg

これはレプリカです。均等に虎杢が入った木材です。

maple-03.jpg

これも現代の楽器です。見る方向によってはもっと虎杢が見えますが、木目の方がはっきりしたメイプルです。

鳥眼杢(バーズ・アイ)のメイプルも使われることがありますが、実際に使われたギターをこちらで見ることができます。

今日の練習:Joanne MatelartのFantasia primaとFantasia terza

なかなか体調が戻らず、年末の忙しさも加わって、ご訪問もままならず心苦しく思っています。

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