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ジュリアーノ・カルミニョーラ & ヴェニス・バロック・オーケストラ [コンサート]

>空気が変わるってこういうことだと思いました。

今日はジュリアーノ・カルミニョーラ & ヴェニス・バロック・オーケストラのコンサートに行ってきました。

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イタリア・バロック協奏曲〈四季〉とともに(兵庫県立芸術文化センター、大ホール)

【前半】
1. T.アルビノーニ:弦楽と通奏低音のための四声の協奏曲 ニ長調 op.7-1
2. B.ガルッピ:弦楽と通奏低音のための四声の協奏曲 ト短調
3. G.タルティーニ:弦楽と通奏低音のための四声のソナタ第3番 ニ長調
4. A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第10番《狩》
5. A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第5番《海の嵐》

【後半】
6. A.ヴィヴァルディ:《調和と創意への試み》 op.8より〈四季〉全曲

【アンコール】
1. A.ヴィヴァルディ:《調和と創意への試み》 op.8より 第6曲 第1楽章
2. G.タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 第4楽章 ラルゴ・アンダンテ D-96
3. A.ヴィヴァルディ:《調和と創意への試み》 op.8より 第2曲「夏」 第3楽章 プレスト

ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴィオリン)
ヴェニス・バロック・オーケストラ

ヴェニス・バロック・オーケストラのみによる演奏(1.-3.)から始まりました。通常はアンドレーア・マルコンの指揮(チェンバロ)で演奏していますが、今回マルコンは来日していなくて、指揮者無しの合奏です。美しい演奏だけれど何か物足りないと感じました。

4曲目からはソリストとしてカルミニョーラが登場、彼が出てきただけで空気が変わりました。凄いオーラを持った演奏家です。

アクセントをはっきりと付けテンポも自由に動かすスタイルですが、嫌みなところは全く無く、活き活きとした、心から音楽を楽しむような演奏でした。お行儀のよい上品な演奏ではありません。色気のある惹きつけられる演奏です。ヴェニス・バロック・オーケストラの演奏も全く変わりました。共演者の演奏まで変えてしまうカリスマ性もありますね。

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ソリストを除いての楽器構成は、1stヴァイオリン4、2ndヴァイオリン3、ヴィオラ2、チェロ1、ヴィオローネ1、チェンバロ1、アーチリュート1でした。中でもチェロとリュートの演奏が素晴らしく、カルミニョーラとの丁々発止の遣り取りに目(耳)が釘付けになりました。

CDではコンサートの迫力は伝わりませんが、参考までにこちらをどうぞ。

個人的には(イツァーク・パールマンとヒラリー・ハーンとともに)今まで聴いたヴァイオリニストのベスト3に入ります。

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収容人数約2,000人の大ホールでしたが、4階席までほぼ満席でした。鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールは3曲も演奏してくれました。

今日のコンサートを皮切りに12月1日まで日本ツアーです。

例によってサイン会に並びました。

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サインをしながら「フライトの時間が・・・。」と叫んでいたので、後の方に並ばれた方はサインをして頂けたのでしょうか?

ホール・ロビーには美しいヴェニスの写真が展示されていました。カルミニョーラの娘さんAnna Carmignolaは写真家だそうで、彼女による写真でした。栞を頂いてきました。

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こちらで彼女の作品を見ることができます。

今日の練習:Joanne MatelartのFantasia primaとFantasia terza

少しだけ練習しました。

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